検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:29,433 hit

謎の思い ページ13

―――――――――――――――――――――――――――――――。


『ところで、貴方方の名前は?』


わたしは彼等...おねえちゃん以外の人たちに云った。


「え?」


『まずは他人に聞くとき、自分から名乗るのが礼儀ですよ』


少し冷たい云い方だが仕方ないだろう、日本人のごく一般的な礼儀だ。


「ぼ、僕は中島敦、探偵社員です」


髪が白いのが特徴か、しかし可愛いな。しかも敬語。


「私は太宰治、同じく探偵社員だよ、よろしくね」


にこりと笑う彼はとても美しいが...一瞬だが、目に光がともっていなかった。寧ろわたしの心を見透かしているかのようにも見えたが......気のせいか。


「俺は国木田独歩だ...まぁ、暫しの間だ。すぐにこのことは忘れるだろう」


はい、真面目ですね判ります←


「ボクは谷崎潤一郎だよ、えっと...よろしくね。Aちゃん」


成程、一寸ヘタレっぽいな。あの白髪の彼と同じか。


「賢治です!呼び捨てでもいいですよ!」


明るいな、しかしその恰好から見れば田舎出身か。


「世界一の名探偵!僕が江戸川乱歩だよ!よろしくねー」


この人がまず二十六歳に見えないな←


「妾は此処の女医だよ、怪我をしたときは何時でも来な。そのときは治療(解体)してやるよ」


おい待てや、ルビのふり方可笑しいぞ。


「改めて、私は泉鏡花、好きなものは兎と湯豆腐。嫌いなものは犬と雷」


あ、もうこの子可愛いですね判ります


「あやこを回収しに来ただけだ、中原中也だ。よろしくな」


わたしは中原中也という男の人を見上げた、ファッションがめっちゃ独特だな...


まぁ顔がいい分チャラだけど...だが、それと同時に自分の心に強く波打った感覚が起こった。


何でだろ...この感情...初めてだ。


「A?」


『...あ、何?』


「顔赤いけどどうした?熱か?」


『!...なんでもない!』


わたしは鈴から顔をそらした、だって、こんな...赤い顔...誰にも見られたくない。


今の自分に...皆さんの前にこんな恥を残したくない


...あ、そういえばこの中で一番年が近いのは...鈴と鏡花さんか。


そういえば、中原さんって、何故先刻から


そんな悲しい目でわたしを見るのだろうか?


まるで何かを失くしたかのような...


って、なんでわたしは先刻から中原さんのことばかり考え、見ているんだ!


これだと彼に失礼だろうが!



『では...改めてあさのAです、


以後お見知りおきを』



――そんなわたしが中原さんに対しての想いに気づくのは...


遠くないかもしれない。






 




―――後、一か月半。

めんどくさい→←ぶち壊します



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , ギャグ、中原中也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

幻想見る主人 - 乱歩君大好き人間さん» 宮川さん似の先生って何かいいですね!←何が? うちの男子先生太っている人しかいませんよ← 逆に女先生全員美人← (2018年12月1日 18時) (レス) id: 4872ed47ec (このIDを非表示/違反報告)
幻想見る主人 - 乱歩君大好き人間さん» 風邪+うちの嫌いな男子(一名)のせいで...声が...ね、うん...←取り敢えず怒鳴って風邪拗らせて今に至るわけですよ←授業なんて殆ど手話でしたよ←おい (2018年12月1日 16時) (レス) id: 4872ed47ec (このIDを非表示/違反報告)
乱歩君大好き人間(プロフ) - 幻想見る主人さん» うちの担任なんか宮川大輔似のナルシストの塊なんで…でも字が超綺麗なんで腹立つ← (2018年12月1日 15時) (レス) id: 890e7ee745 (このIDを非表示/違反報告)
乱歩君大好き人間(プロフ) - いいなあ美人先生…うちの学校居ないっすよ←失礼すぎる 声でなくなったってどういう経緯でそうなったんですか、教えてください← (2018年12月1日 15時) (レス) id: 890e7ee745 (このIDを非表示/違反報告)
幻想見る主人 - 乱歩君大好き人間さん» あぁ、桃味も美味しいですが......どうしよう、今度は私じゃなくて私の担任の超美人先生が声でなくなった、どうしましょ......←弟?ンなもンもう手遅れだよ← (2018年11月26日 16時) (レス) id: 4872ed47ec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:幻想見る主人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/buyda/  
作成日時:2018年11月7日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。