人を見た目で判断しないでほしいな！？２ 【文スト】

身長が５１センチ ページ6

...唐突だが、


イケメンすぎだろ誰なんだよ此奴。←



絶賛抱きしめられてる、何コレ恋愛の前兆？((←



通り過ぎていく人がスローに見える、すると生暖かく優しい風が吹き彼の前髪がふんわりと靡く



『...！！？』



「...あ、すまねぇ、大丈夫か？怪我は？」



やべぇイケボや((←



『あ、いえ、大丈夫です、すみません、前を見ていなかったもので』



「いや、大丈夫だ、こっちもすまねぇ」



...ヤベェ話続かねぇ←



「...？お前、服ボロボロじゃねぇか、しかも血も」



いや、すぐ目の前に血まみれの女が居て動揺しねぇアンタがこえぇわ←



というか私血まみれだったの？通りで視線が痛かったわけだ←気づけ



『...ちょっとばかしへまやらかしまして』



へまやらかしただけでこんな傷だらけになるわけねぇとか思わないでね、



だってマフィアに刀でやられて生きて帰って来ましたとか言ったらとんでもねぇからな！←



「あぁ...そういやさっき電車がマフィアに襲われたってあったな、それか」



何この人冷静に判断して怖い←



『...あの...』



いやさっきから言いたかったんだけども、抱きしめられてるからね？



箕浦さんが通ったら即逮捕or事情聴取courseだからね！？←



「あ、すまねぇ」



状況に察したのか、とりあえず離して((「まぁなんだ、取り敢えず手当だな」



...ん？



何故かそこらへんのベンチに座って、包帯を巻いて貰った



包帯...そう云えば太宰さんどうなったんだろう、まさか入水してないよね？してたらぶん殴るわ←



『す、すみません』



「いーや、俺の職場の元相棒なんざ毎日すっげぇ怪我して帰ってくるから、いつの間にか風習がついてよ、ポケットに入ってた」



すげぇな四次元ポケットかよ←



「ほらよ、まぁ細かいところは医者に診てもらえ」



ごめんなさい、診てもらっても死ぬだけですし自 殺行為です←



『あの...お名前は』



彼は私の隣に座った。



「嗚呼、云い忘れてたな、俺は中原中也だ」



中原...中原さん...よし覚えた。



『先程はありがとうございました。あさのAです、武装探偵社の社員やってます』



彼は一瞬だけ目を見開いたが、すぐに元に戻った



イケメンや、ガチモンや



『あ、やっば、報告しに行かなくちゃ...その、な、中原さん』



「中也」



...ん？



「中也でいいぞ」



あ、はい←



『その中也さん...ありがとうございました！』



中也さんは帽子を深くかぶると「...おぅ」と弱々しい声で云った。



『さようなら』



私は巻かれた包帯を見て、微笑んだ。

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