人を見た目で判断しないでほしいな！？２ 【文スト】

身長が８２センチ ページ44

『...はぁ』



今日もやることが多すぎて疲れた...



敦さんも苦労人だな...帰って来たら思いっ切り「今日は休ませてください」とでも言いたそうな顔だったもの。



私なんか向かいの机にいた鏡花さんに「大丈夫？」なんて顔を覗かれるほどひどい顔だったらしい



『...早く帰って風呂に入ろう』



階段を上がり、自分の家の前につく



鍵を開け、中へ入る



『...ただいま』



響くのは沈黙という文字二つだけ



私は服を脱ぎ、そのまま洗濯機に入れる



鏡の前に立ち自分の素肌になった身体を見た



『潮臭い...』



包帯が巻かさった腕を見ると今でもあの時の電車での事件が脳裏によぎる



そして優しかった中也さん。



思わず顔が赤くなる



『...何してるんだろ、私』



首筋を見てみると今でも痛々しく残ってる˝あの時゛の紋章



星のマークが今でも赤く残っている。



『本当は...探偵社員になる資格もないのに』






―――自分の肉親をも守れないくせに





　
ガラガラガラッ



明日は学校で部活がある、数週間後、私は全国大会へと向けて行かなくてはならないため



暫く探偵社を休む必要がある。



『今年は厄年の序にスケジュールも山積み...きついな』



あ、そういえば服居間に置き忘れてきちゃった



はぁ、きつい...こう見えてもバスケ部のエースだ



休み過ぎると先輩や同級生に何言われるかわからない



『少し髪伸びたな...』



伸びたといっても肩から胸までだけど...切るのはまた今度にしよう






　


風呂から上がり、タンスから下着にジャージを出す



下着を着、ジャージといっても短パンに半そでだ



prrrr...



また中也さん？



しかも今度は携帯からだった



『...(ピッ)...はい、あさので...』



中「A！手前今直ぐポートマフィアに入りやがれ！！」



や っ ぱ お 前 か よ ←



しかも中也さん妙に呂律が回っていなかった、所々嚙んでいる



酒でも飲んだのか？酔い過ぎだよおチビさん←



電話越しからそこそこ若い男性の声と紳士的な声が聞こえた



「すまないあさの君、中也君が酔った勢いで」



出たのは紳士的な声のする男性だった、しかもこの声ってマフィアが探偵社に押し押せてきた声と同じ...




『いえ、気にしないで下さい、』



「すまないね、所で君達何時携帯のやり取りを...」



『気にするな』←



「あ...(察し)そうですね...では今回は失礼しました」



その男性は電話の電源を切った、私も携帯の画面を閉じると同時に意識が薄れて行った。

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