人を見た目で判断しないでほしいな！？２ 【文スト】

身長が７６センチ ページ37

『...依頼ですか？』




国「嗚呼、お前宛の依頼だ」




国木田さんは私に数枚の書類を渡す、




先程、敦さんと賢治さんは箕浦さんの依頼で出かけた




私はマフィアに捕らわれた後の報告書作り、その最中に国木田さんに声をかけられたわけだ。




因みに報告書内容は「マフィアに捕らえられた後、直に異能を使い知人をぶっ飛ばしました」




...私って天才じゃない？←




『報告書は...』




国「報告書は帰って来てからにしろ、後依頼内容は―――」




　



如何やら依頼人の敷地内を放浪人がうろついていて、その放浪者たちを追っ払ってほしいとの依頼だ。




まぁそんなに対して大きい依頼なわけではなく、只一時間弱で終わる依頼だ




しかし怪しいな...だってこの依頼書には˝依頼人の名前がない゛んだもの




真逆ポートマフィアが填めたとか.........真逆ぁ！そんなわけないよねー！




私は溜息をつき、カーディガンを無造作に肩にかける、書類を見ながら街中を歩く




中華街を抜け、住宅街を通り過ぎ、路地裏に入る




―――出たのは、海が見えるところだった。




『あれ...？可笑しいな、依頼場所はここなのに...』




潮風が吹き、前髪が靡いた。




『もしかして...来る時間間違えちゃった？』




私はもう一度クリップで止められた書類を見る。




約束の時間―――十一時五分




細かい時間だ...もしや依頼人は国木田さんみたいな性格だな？




すると、先程よりも強い風が吹く、私を思わず目を瞑る




依頼人の姿も見えない、そして何とも言えないコンクリートが続く道




『...まぁいいや、依頼人が来るまで待とう』




私はゆっくりコンクリートの道を歩き出した。




時間は午前十一時三分




そういえばなぜあの時...鈴を倒した時異能を操れたんだろうか？




『私の異能は夜しか発動しない、なのになぜ昼間に暴走もせずに...』




疑問に思うが、別に都合が悪い訳じゃない、良いことじゃないか




自分はそう気を誤魔化して、自分に言い聞かせた。




『あーと...あ、もう時間じゃん。』




私はそう呟いた瞬間、何者かの殺意を感じた




私は反射的に懐から短剣を取り出した




しかし前後左右上下には誰もいない。




誰だ...？




身構えても何も襲い掛かってこない




『...？気のせいか...？』




私は短剣を鞘に納め、来た道を戻る。




――その時




突如、後ろから爆発音が聞こえた。




『......は？』




さっきまでいたコンクリートの部分が無くなっている




――私って、天才じゃなくて天災なのか？←

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