人を見た目で判断しないでほしいな！？２ 【文スト】

身長が４９センチ ページ4

中原 中也side―――




数刻前の話だ。




俺が西方の小競り合いを鎮圧し、半年ぶりに帰ったその日だった。




首領へと報告しにいくために、最上階へと長い廊下を歩き、




やっとその部屋の前と着いた...結構久しぶりだったが、ここまで長かったけか？




数回ノックし、首領の返事が来るまで待った。




「入り給え」


中「失礼します」




中に入ると相変わらずの広い部屋に、とてもでかい大きな防弾窓ガラス、




俺の目の前にいるのは、ポートマフィアの中で最も大きな権力を持ち、元町医者の




ポートマフィア首領・森鷗外(ロリコン)が黒革張りの執務椅子に腰かけていた。




首領の横には美少女エリス嬢がいた。




外の光に照らし出された首領はニッコリとした顔で迎えてくれた




森「やぁ、久しぶりだね中也君」


中「ただいま戻りました、首領」




俺は帽子を手に取り、一礼する。




森「うむ、相変わらずで何よりだ、早速だがこれを見てもらいたい」




首領が出したのは二枚の写真、




中「これは？」


森「中島敦君、虎になれる異能力者さ、実は彼、闇市で懸賞金をかけられているのだよ」

因みに懸賞金の額は七十億だよ、我々ポートマフィアに任せられてね」




七十億―――！




裏社会にとってそれはとても都合がよい額であった、




俺は一枚の人虎の写真をじっと見つめた。




そしてもう一枚の写真を見ると―――




...綺麗な女が写っていた。




思わず目を見開く、そして紺色の目がどうも気になった。




中「首領...この女は？」


森「この子はね偶々その人虎と一緒に行動している女の子だよ

この子も強力な異能力を持っていると聞いて

芥川君が此間この二人を捕えに行ったんだよ、

でもうまくいかなかったみたいでねぇ...」




首領は苦笑いするが、その目は笑ってなどいなかった。




その目を見れば一般の奴は背筋を凍らすだろう、




隣で鼻歌を歌いながら床で絵を描くエリス嬢




中「人虎は判りました、ですがこんな女は一体どんな異能なのですか？」




首領が認めるほどの異能、一体どんな異能なんだ？




森「――夜叉だよ」




首領はニッコリと答える、俺は耳を疑った、夜叉？




姐さんと同じようなあの異能か？




中「普通の夜叉とは違うんですか？」


森「嗚呼そうさ、彼女は見ての通り普通の女の子さ

でも...これこそが今回の狙いなんだよ」




首領は真剣な目つきで両肘をつき、顔の前で手を組んだ。

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