【名探偵コナン】元FBI捜査官、日本に帰るってさ【男主】

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『うま…』



安｢でしょう？ここ、本当にオススメなんですよー！｣





あの後すぐに高速道路に入った安室さんに『どこまで行くの』って聞いても｢お楽しみです｣なんてはぐらかされて、30分程で着いた場所は閑静な町外れにある和食屋さんだった。一つ一つの部屋が個室になっていてまるで旅館みたいだ。







安｢……Aさん、食べ方綺麗ですね｣




『え、そう？』




安｢はい。箸の持ち方も綺麗ですし！｣




『親がうるさかったからなぁー。』



安｢やっぱりアメリカでも日本食を？｣




『家では基本和食だったかな。一人の時は適当に食べてたけど』







うちは親が｢礼儀作法はしっかりしなさい！｣って結構教えこまれたから自然とソレが身についたんだろう。一人になってからは食べられない事が多かったけど…






『(あの人のお陰で生きてこれたんだよな)』




安｢どうかしましたか？｣




『いや、なんでもない。』







それから他愛のない話をしながら完食して、会計は安室さんが持ってくれた。






『払うって言ったのに』



安｢僕がお誘いしたんですからお気になさらず！｣






『…ご馳走様です』




安｢…いえ、また良かったら一緒に食事しましょう？｣




『ッ、な、なにしてんの』






お礼を言うと一瞬見つめられ、俺の頭を撫でながら安室さんは笑う






安｢すみません、なんか…ウチで飼ってる犬に見えて｣




『なんだそれ……』




安｢では、帰りましょうか！｣










夜も少し濃くなって、この時間なら下道も空いているからとゆっくりドライブをしながら米花町へ戻る事になった。変な事も聞かれなかったし、ただ普通にご飯を食べただけだった。出会って間も無いけれど、なんか気を使わなくて済むって言うか…多分安室さんが気を使ってくれてるから俺はそのままで居られるんじゃないかなって思った。本心はわかんないままだけどな








安｢ここでいいんですか？｣




『うん。家すぐ近くだし』




安｢わかりました。今日はありがとうございます！またポアロにもいらしてくださいね！｣





『うん。こちらこそ……あ、』




安｢？｣





安室さんは俺を見て首を傾げる。俺はちょっと笑ってその頭に手を伸ばしてグシャグシャに撫でてやった





安｢っ、｣




『さっきのお返し。俺は犬じゃねーし………はは、変な顔。じゃあまたね？』





安｢あ、はい…｣






安室さんのキョトン顔、なんか面白いな

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