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旋律2 ページ31

「乱歩…」

「ああ、分かってる」

「まさか、早くもポートマフィアが

お出ましとはねェ」

「どうしますか?」

「……」




映像に映っていたのは、男が1人、女が1人

男は身長が小さく、華美な服装をした

少年のような青年

女は腰近くまでに伸ばした黒い髪

そしてチューベローズの髪飾りを付けていた

白いブラウスに青いスカート、黒いタイツを

履いていた。靴も上質なものだ

両者共に華美な服装

女が口を開く

「ところで、相変わらず私を名前で呼んで

くれないんですね?」

「あ?呼ぶ必要ねえだろ」

「冷たいですね〜、そんなんだから彼女

出来ないんですよ!」

「チッ!大きなお世話だ!

それより仕事すんぞ。てめぇのお遊びに付き合う

暇なんぞねえ」

「むー…」

コツコツと足音が響く

音は男と女の2つだったが、

次第にもう1つ、そして何故かぺたぺたと

素足で歩いているのが聞こえてきた

暗闇の向こうで見えてきたのは

ショートカットの髪に蝶の髪飾りを付けた女性と

金髪のまさに田舎の無垢な少年ですと言わんばかり

の男の子(素足の足音の元は彼だった)

「これはこれは、まさか探偵社が俺たちの出迎え

に用意したのがたった二人とは!

人手不足だなぁ、探偵社」

「文句はいけません!こんな美人さんと

愛らしい少年を用意してくれた探偵社員に

感謝しないと!」

「お前は少し黙ってろ」

「話、いいかい?」

口を開いたのはショートカットの女性

与謝野晶子だ

「あんた達、暴れに来た訳じゃない、だろ?」

「ほう、なぜそう思う?」

「うちは探偵社だよ。訪客の目的ぐらい

一目で見抜けなくてどうするんだい」

「お宅の社長は?」

「そこだよ」

そう言って与謝野は黒い手袋をした指で監視カメラ

を指した

男はカメラに向かって1枚の写真を取り出し、見せた

カメラの向こうで声が聞こえる

「これは…組合の団員?」

「奴らを『餌』で釣った。現れる場所と時間も

ここに書いてある。煮るなり焼くなり

御自由にどうぞ」

「……何?」

「こんな機会滅多に無えだろ?

憎っくき組合に一泡吹かせてやれよ」

「……」

「なるほど、そそられる案だね。

けどもっといい案があるよ。

あんた達の手足削ぎ落としてから

何を企んでいるか吐かせるってのはどうだい?」

「そりゃすげえ名案だ


やってみろよ」

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(プロフ) - オリフラ外しましょう。違反になりますよ。 (2017年12月19日 21時) (携帯から) (レス) id: 654834ecb1 (このIDを非表示/違反報告)
木葉 智子 - オリジナルフラグが立ってますよ、更新楽しみにしています♪頑張ってください! (2017年12月10日 15時) (レス) id: 326445817f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月 | 作成日時:2017年12月10日 14時

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