検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:2,735 hit

寄り道ではなくなった ページ25

「………」

服が汚れるのはまあ置いといて、

さて、どうしたものか

この場所はどこ?

なぜ捕えられた?

…いや、捕らえるつもりはなかったかもしれない

捕らえるなら私が気絶している間にそこの

ぶら下がっている手錠で拘束すればいい

「ふーむ…」

あぐらをかきながら思考すること10分

ギィィと重くて分厚い扉が開いた

その扉から光が差すわけでもなく、

入ってきたのは1人の老人だった

と、もう1人居た

その二人の人物には面識があった

しわしわの老人

無地の着物と羽織りを着ている

袖から見える腕はガリガリで、

簡単に折れてしまいそうだ

その老人は横浜に家を構える魔術師の1人

嶺院 玄瑞

そう、横浜の名家、御三家のひとつの当主

そして、もう1人は黒い外套を羽織り、

白い包帯を巻いた、蓬髪の青年だった

鳶色の瞳にはこの世の全てを楽しんでいるような

あるいは退屈しているような印象がする

ああ、この人は確か探偵社の…

「お目覚めかな、スレイ・ケインズ殿」

枯れた老人の声が響く

「ふむ、即死の魔術を仕掛けたにも関わらず

それを跳ね除けるとは見事ですな」

「はは、あれぐらいで私が死にます?」

「いや、まさか、このぐらいで殺られて

しまわれたら余興にもなりませぬよ」

「そうですか…なら、私は出ていきますね」

「まあ待たれよ。老人の悪ふざけに付き合わせて

悪かった」

「あらあら、悪ふざけに即死魔術を使うなんて

酷い人ですね」

「カッカッカッ!そうですな。

ですが何度も言うように、そのくらいで死ぬ

ような小物ではありませぬよ、貴方は。

では、話を戻してもよろしいかな?」

「……どうぞ」

「単刀直入に述べよう。

此度の3組織戦争、こちら側、つまり


ポートマフィアに力をお貸し頂けるかな?」

未練→←寄り道



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - オリフラ外しましょう。違反になりますよ。 (2017年12月19日 21時) (携帯から) (レス) id: 654834ecb1 (このIDを非表示/違反報告)
木葉 智子 - オリジナルフラグが立ってますよ、更新楽しみにしています♪頑張ってください! (2017年12月10日 15時) (レス) id: 326445817f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:卯月 | 作成日時:2017年12月10日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。