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細雪 ページ16

「うう…」

苦しい、芥川に刺された背中が熱い。

だが、そんなのどうでもよかった。

自分の妹は…ナオミは…敦くんは大丈夫だろうか?

早く2人を与謝野先生に見せなければ、

そう思うが体が言う事を聞かない。

早く、早く2人を治療しなければ2人とも死ぬ。

絶対に、絶対にだめだ。

朦朧とした意識の中で精一杯、最善の策を考える

『だめだ、血が止まらない…』

手放しそうな意識の中、敦くんの絶叫が聞こえる。

『あぁ、敦くん…君だけでも逃げるんだ』

そう心の中で願った。




『ねぇ、ちょっと良いかな?』

誰かの声が聞こえた。聞いたことのない声だった。

『今さ、君の脳に直接話しかけてるんだけどね

時間がないから単刀直入に言うよ。今から君に

緊急の治癒をかける。君は意識を取り戻して

敦くんのフォローに回ってね。彼が虎に変身

して芥川に攻撃を仕掛けるから。

あぁ、妹のナオミさんにも、軽く治癒をかけて

おいたから、何とかもちこせそうだよ。それでも

苦しかったら、私が助太刀するから安心して

自分の異能を振るってくださいな』

その声を聞いていたら、いつの間にか傷の痛み

が少し和らいでいた。

『君は…一体…?』

『んー?まあ、通りすがりの異能者ってことで、

つーわけで、あとは宜しく』

そこで暗闇の意識から現実の世界に引き戻される

その先にある光景は敦くんが虎になって芥川と

攻防を繰り広げている。

自分に出来ることはと思い、異能を発動させた


『細雪』


戦闘向きではないこの力

ナオミが好きだと言ってくれるこの力を

残った少ない気力で全力で振るう。

番外編→←交わる運命



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(プロフ) - オリフラ外しましょう。違反になりますよ。 (2017年12月19日 21時) (携帯から) (レス) id: 654834ecb1 (このIDを非表示/違反報告)
木葉 智子 - オリジナルフラグが立ってますよ、更新楽しみにしています♪頑張ってください! (2017年12月10日 15時) (レス) id: 326445817f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月 | 作成日時:2017年12月10日 14時

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