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藤ヶ谷side





.





「服……」




『……え?』




「スウェット貸すよ」




『あ、あぁ……ありがとう』






思えばずっとスーツのままで、



居候に来るのに着替えも何も持たずに来たのかよって突っ込みたくなったけど、

なんだか触れちゃいけない気がして、口にするのをやめた






朝にシャワーを浴びたらしい北山は




『藤ヶ谷のシャンプーすっげぇいい匂いした〜』





と、ご機嫌に伝えてくる







そんな北山は、やっぱりかわいいって思ってしまう






「そっか、」




『ん?』




「犬に似てるからだな」




『んだよ、それ…朝も言ってたじゃねーかよ、大体俺犬じゃねーし……』




「ん。」







そっと右の手のひらを差し出せば



北山は首をかしげながら、その手のひらに自分の手を重ねた






「ははっ笑」




『あっ…///』




「ごちそうさまでした〜」







北山の髪をわしゃわしゃと撫でて、食器を台所に運びに行った







『違うって///』







今日気づいたこと





北山は照れ屋で、可愛くて



小さい







「ふはっ笑だっぼだぼ笑」






お風呂上がりに俺のスウェットに着替えた北山は、ズボンは床にすってるし、袖からは手が見えないほどたぼたぼしてる






『うるせー誰がちびだ///』




「言ってないし笑」




『俺はな、朝は180あるんだからな!』




「はいはい、北山ここ」







動きづらそうに歩く北山をソファに座らせて



そっとズボンの裾を折り、袖をまくってあげる







「今度北山のサイズの買ってくるな。それまで我慢してよ」



『……こ、ども扱い…すんなよ///』








北山ってこんなに分かりやすいのに



素直じゃない







それなのに







『…藤ヶ谷の匂いがする』








そんなことを言って、幸せそうに微笑む北山は



また、俺の胸を熱くさせるようで参ってしまう







『布団ありがとう』







流石にソファだと可哀想だから、押し入れの奥にしまわれた布団を出して、ベッドの横に敷いた






その布団に入ってはソワソワしてる北山の気配を感じながら、



俺もベッドに横になる







『…藤ヶ谷、もう寝た?』




「起きてるよ」




『……あのね』







.

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ももみつ(プロフ) - バーサークさん» バーサークさんコメントありがとうございます!可愛さ伝わってるようで良かったです(*´ω`*)良かったら最後までよろしくお願いします (2020年1月11日 14時) (レス) id: 4799dfe531 (このIDを非表示/違反報告)
バーサーク - うう悲しい。キタミツ可愛い。続きまってます (2020年1月7日 15時) (レス) id: fedc05ba37 (このIDを非表示/違反報告)
ももみつ(プロフ) - ゆななんさん» ゆななんさんコメントありがとうございます。更新頑張りますね^^ (2020年1月6日 23時) (レス) id: 4799dfe531 (このIDを非表示/違反報告)
ゆななん - ちょー泣ける。続き気になる。 (2020年1月5日 18時) (レス) id: 3ef649cf91 (このIDを非表示/違反報告)
ももみつ(プロフ) - そると。さん» そると。さんコメントありがとうございます!わらいました笑私は、そんな一言くれるそると。さんの方が尊いです(?) (2020年1月5日 17時) (レス) id: 4799dfe531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年12月26日 12時

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