家に、北山ってやつが住み着きました。

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藤ヶ谷side





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『ど、どうぞ……』






緊張してるのか、まるでロボットのようにカチコチに固まった身体を動かして、生姜焼きのお皿を運んでくれた北山




『藤ヶ谷の、好きな物わかんなくて……俺の好きな物を、作ってみました』







じっと、見つめては俺の反応を伺うよう




そんなに見られてると食べづらいんだけど、







｢……いただきます｣





｢ん、美味しい｣






俺の言葉に北山がよかったと、嬉しそうに笑ってる






まぁ、渉の味だから当たり前なんだけど


でもこの間食べた渉の生姜焼きとは何か違うような…





｢いつもより美味しい｣





レシピを変えたのか







｢渉、なんか隠し味入れた？｣




横｢なーんも。｣






みつが作ったからじゃない？って



残りのサラダやお味噌を運んで言う渉






｢みっ……｣




みつって、







横｢ねぇ〜みっちゃん｣




『……//』






みっちゃ……ん！？



てか、なんで北山は照れてんだよ




んだよ……なんか仲良くなっちゃって






横｢みっちゃんこれ美味しい｣




『ほんと？やった〜』






みっちゃん……みっちゃん……






『横尾さん、こっちは？』





あ、横尾さん



さんね





横｢なんだよ太輔さっきから｣




｢別にー、横尾さん｣




横｢ふふ、なに笑｣






みつ、みっちゃん……



｢み……｣




｢いや無理だ｣





北山は北山だ。







横｢ふふ笑ねぇみっちゃん、別にさん付けじゃなくてもいいんじゃない？｣




｢なっ！｣




横｢俺の方が年下なんだし｣






は……？渉何言ってんだ



北山より年下？有り得ない





『んーそうだけど、』




｢えっ？｣




『色々教えて貰ってるから…』




｢待って｣




横｢あれ？知らなかった？みつ25だよ｣






つまり……




横｢太輔の2個上だね｣




｢……嘘｣






年上…だった…？







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