家に、北山ってやつが住み着きました。

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藤ヶ谷side





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夢を見た






夢の中で、北山が泣いてて




｢どうした…｣



そう聞くと、北山はなんでもないと首を振って笑った







それでもぽろぽろ、ぽろぽろと零れる北山の涙を止めたくて




伸ばした手で触れた北山の頬は夢なのに、熱を感じた気がした







もう、泣かないでよ





『……っ藤ヶ谷』






うん、聞くよ



ちゃんと聞くから





『藤ヶ谷っ……』





何度も俺の名前を呼ぶ北山






そんな北山に


俺はキスをした







.




.





.







｢……ん、いって、｣





頭がガンガンする



完全に二日酔い





『藤ヶ谷、水飲みな』



｢……あぁ、ありがとう｣





変な夢を見たせいか、北山の顔をちゃんと見れない





『ご飯食べれそう？一応お茶漬けにしたけど……』




｢ありがと、食べる｣






凄く優しい味のお茶漬けは、二日酔いの体に優しく染み渡っていく






『大丈夫そう？辛かったら、無理しないでよ？』







そう言う北山の方が顔が赤くなってて、



熱でもあるんじゃないかって、おでこに手を置いた







｢んー、熱はなさそうだね。北山こそ、無理しないで、今日は休んでていいからね？｣




『……う、ん/』







『藤ヶ谷……はい』




｢ありがとう｣




『いってらっしゃい///』




｢行ってきます｣







こうやって、弁当を渡して貰って



いってらっしゃい……なんて






｢……あぁもう///｣







どうしよう俺、これなんか






｢すっげぇいい…///｣




って、何を考えてんだよ








そう思うのに、顔のにやけが止まらなくて




本当に、参ってしまう







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