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『A、ごめん…』




「宏光くん…っ宏光くんっ」







もっと、聞きたい




他の声が聞こえなくなるくらい






宏光くんの声が聞きたい







『A、立てる?』




「…うん」




『行こ』








はぐれないように




しっかりと握られた手は



なんだか、恋人同士みたいに見えて





恥ずかしかったけど



嬉しかった






『始まっちゃうっ』




「宏光くん?何が…」







…ヒュ〜……




ドンッ……!!






「…花火」




『A、綺麗だね』




「…うん、綺麗だね」






凄く、綺麗…



誰かと一緒に見る花火って




こんなに、綺麗だったんだね








『A、笑って?』




「…え?」




『ん〜、ばぁ〜』




「…ふふっ、なに笑」




『ふふ、笑った〜』








宏光くんは私が笑ったのが余程嬉しかったのか



満足そうに笑ってる







「宏光くんのおかげ」




『俺の?』




「宏光くんがいてくれたから、私は笑ってる」








ねぇ宏光くん





私ね



「宏光くんのこと…」






好きだよって言おうとしたのに




宏光くんが、私の名前を呼んで



私を抱きしめた






「宏光くん…」






宏光くんの腕の中は温かくて



心地よくて






離れたくない



ずっと、宏光くんと…






このまま






『ねぇA、俺…ずっと忘れない




今日のことずっと覚えてる』







「宏光くん…」







そっと、離れて



宏光くんの顔を見上げる






なんだか、幸せだよって



笑顔が溢れてきた






『…』






宏光くんの顔がゆっくり近づいてきて




私はそっと目を閉じた






花火に見守られながら




私はファーストキスを宏光くんと交わした







好きだよ、大好き






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ももみつ(プロフ) - サラさん» サラさんコメントありがとうございます!素敵と言って貰えてとても嬉しいです…><こちらこそ、お読みいただきありがとうございました^^ (2019年10月7日 0時) (レス) id: 4799dfe531 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - せつなくてキュンキュンしました。素敵な作品をありがとうございました。 (2019年10月6日 16時) (レス) id: cc26ddb673 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年10月5日 21時

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