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〇*5.〇 ページ5

Aside




.




「わぁー…」





真っ白な壁に包まれて


沢山の照明器具に、




「凄いカメラ…」




藤「Aちゃん、こっち」



「これは?」



藤「試し撮りかな。このパソコンをチェックしながら、ポーズの注文をしたり」




へぇ…


先輩から大体の説明を聞き終えたころ




周りがざわつき始めた





『玉森さん入られます!』





スタッフさんの声で


扉が開いて、そこから




あの、玉ちゃんが歩いてきた




玉「よろしくお願いします」




さすが芸能人…


オーラが全然違う…




「私、生まれて初めて生で芸能人見ました…」



藤「そうなの?」



「はい…ぁ」





さっきまで気づかなかったけど



玉森さんの後ろから見えた




「結城先輩…」





そりゃ、いるよね…


結城先輩の企画だし





一瞬、落ち込みそうになった気持ちを


これでは駄目だと、気合を入れる





結「すみません、もう少しななめのカットで」



結「こっちの道具使うのとか、どうですか?」






「結城先輩…凄い」





誰に対しても物応じせずに


ちゃんと自分の意見をぶつけて




これが、創るってことなんだ






初めての現場に圧倒されながらも



撮影は順調に進んで行った






『お疲れ様でした』



玉「お疲れ様でーす」





藤「見てみ」



「凄い沢山撮るんですね」



藤「ここから、3枚に選ぶんだ」



「えっ…こんなに沢山ある中から…」



藤「ふふ、Aちゃんどれがいい?」






どれ…



沢山の玉森さんの写真





どれも、かっこよくて、


選べない…





「どれも素敵です」



藤「悩むね」






同じカットでも、沢山の角度から撮られていて


ひとつに絞るのは難しい





結「藤ヶ谷くん、佐藤さんお疲れ様」



「結城先輩、お疲れ様です!」



結「これから、コメント撮りなんだけど、佐藤さんもくる?」



「えっ、いいんですか?」







藤ヶ谷先輩の方を振り向くと


良かったねって、笑ってくれた





雑誌に入れる玉森さんのコメントを貰う為



玉森さんと直接お会いしてお話を伺いに行く





結「何緊張してんの〜笑」



「そりゃ、緊張しますよっ」



結「大丈夫よ。玉森さん、優しい人だから」







結城先輩が玉森さんの楽屋をノックすると


中からどうぞーって、ふんわりとした声が聞こえた






.

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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年8月23日 10時

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