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〇*23.〇 ページ23

Aside




.




先輩は、ずるいです…




いつも簡単に私の心を先輩でいっぱいにさせて







他のところへ行っちゃうんだ









藤「ごめんねAちゃん、今日は結城とご飯行くんだ」








嬉しそうにそう言う先輩は



結城先輩が本当に大好きで







「…全然!楽しんでくださいねっ」








私はいつも平気なふりして



なんでもないふりして笑って








藤「行こ」





結「ちょっとまって。あとこれだけ…」









2人を見ては、落ち込んで







藤「あ、Aちゃん。今度一緒にお祝いしようね。初ページの」





「…はいっ」









それでも、先輩が気にかけてくれることが




凄く、嬉しかった







先輩は優しい



きっとそれは誰に対しても同じことで








でも…



私が嬉しい時、一緒に喜んでくれて




悩んでる時は、1番最初に気づいてくれた






あのときだって…先輩が



私を救ってくれた







あのとき、私は初めて




人を好きって気持ちを知った







寂しい部屋で泣いていた私を



先輩が見つけてくれた







崩れそうだった私を





先輩が、守ってくれた








藤「Aちゃん?大丈夫?」






「え…」






藤「…どうした?」






「なんで…涙、なんか」






なんでもないですって




いつもみたいに笑いたいのに







「…あれっ」





なんで…







藤「ちょっと待ってて」







泣いてちゃ、駄目なのに




先輩に、迷惑かけちゃうって分かってるのに







藤「Aちゃん、今日はやっぱり一緒に帰ろっか」






「…っ」







駄目です…!



それじゃ結城先輩が…!





言葉が出ない私は、必死に首を横に振った







何これ、私



泣きじゃくってる子供みたい






周りが、私の様子に気づき始めて



ざわざわしだした






いや…見ないで…







藤「行くよ」






「…先、輩っ」









いつだって







私の手を引いて



私を助けてくれたのは、藤ヶ谷先輩だった







.

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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年8月23日 10時

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