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北山side
.
日曜日、
まぁ、特に予定はないし
久しぶりにゆっくり眠れた
どうするか、
家でのんびりするか
なんて考えながら
朝ごはんをさぼってヨーグルトを1口
『きゃぁぁあーっ!!!』
…
『みっ、みっくんー!!』
こんなことはたまにあるから
もう、驚いたりはしない
重たい体を起こして
ひとつ隣の部屋に向かう
「開けろよ」
『…みっくん〜泣』
「…はいはい、どこ?」
『おっきくて黒かった…!』
あっちあっちって、窓を指さすA
「蜘蛛かよ」
『嘘だっ』
「ほら、捕まえた」
『やだやだっ!それ持ってこっち来ないで!!』
「ははっ笑」
窓を開けて蜘蛛を逃がした
「もー来んなよー」
『…逃げた?…よかった、ありがとうみっくん』
「お前な、そろそろ蜘蛛1匹自分でなんとか出来るようになれよ?」
俺がいなかったら、どうすんだよ
って、Aのおでこに平手打ちした
『いてっ…だって…虫怖い』
「子供か」
『じゃあみっくんここに居てよ、そしたら虫でたらみっくんに…』
「ばーか」
『いてっ…なんで叩くのよ〜っ』
「蚊がいた」
『絶対嘘っ!も〜うそみつめっ』
「…もう、虫が出ても助けてやんね」
『え、ごめんなさいっ、それだけは!』
いや、どんだけだよ笑
「なぁA」
『んー?』
「本当に、一緒に住むか?」
『…へ?』
「一緒にいればいつだって、Aを助けられる」
…ばーか
本気で困った顔、すんなよ
「いや、冗談だわ」
『えぇっ、ちょっと〜!もう…どうしようかと思ったじゃん…やめてよ』
「わりぃわりぃ」
分かってるよ
俺がAの隣を望んでしまうのは
Aにとって良くないことだって
ちゃんと分かってるよ
『…好きな人いるのに同棲なんて』
「ははっ…安心しろ、俺だって同じだ」
『そうだよね…!』
「あぁ」
『変な冗談やめてよね笑』
そう、今ならまだ笑い話ですむ
でも…いつか、
この思いに歯止めが効かなくなる時が来てしまいそうで…
ならいっそ、その前に…
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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年8月23日 10時