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〇*45.〇 ページ45

Aside











北「…落ち着いたか」




「…うん、ごめん」




北「俺は別に…」




「私なんか…甘えてばっかだね、みっくんに」







泣きたい時



辛い時





傍にいつも、みっくんがいたような







「私…みっくんが居なかったら、きっと苦しいままだった」





「みっくんがいるから、私はまだ…」





「先輩を好きでいられる」








「みっくんがいてくれるの…本当に強いよ」







「ありがとう」








北「…なんだよ急に。気持ち悪」






言葉はきついのに



みっくん笑ってくれたから





私まで、笑顔になれた







「何、もしかして照れてる?笑」




北「は?調子のんなよ」




「きゃーっやめてーっ笑」






みっくんに追っかけまわされて



リビングをぐるぐるまわる






北「お前本当、すばしっこい」




「へっへ〜」




北「あーもういい」






動き回って疲れたのか


ソファにくたぁっともたれ掛かる








「私の勝ちだね」




ってその横に座ったら






みっくんは




北「残念でした。」






って、私の手をとった





北「捕まえた」








ってしっかり握られた手









北「俺の勝ちだな〜」





「みっくんずるっ」





北「いーんだよ。最初からルールなんてないんだし」





「え〜…」





北「だから、俺の勝ち」







ふふっ



なんか懐かしい






「小さい頃はこうやって、手ー繋いで一緒に帰ってたね」





北「そーだな」






手をぶんぶん振ってみる








北「なぁA」





「んー?」





北「いつか勝てるよ」





「何に?」





北「いつか、ちゃんと届くよ」








北「あいつだってその内気づくだろうよ、自分がどれ程愛されているのか」








みっくん、



先輩のことを言っているんだ








「でも…気づかれたくない」





気持ちを知られてしまうのが、怖い






「先輩にはもう…」




結城先輩がいる






「それに、先輩困るかもしれない。私何かのために悩ませてしまうかもしれない…」






北「こんなに大事にされて、嫌に思うやつなんていないだろ」






北「俺だったら…すっげぇ、嬉しい」







もしかして…





「みっくんも…そうなの?」





「私と…」





同じ…








北「そうだよ。俺も…片想い」







〇*46.〇→←〇*44.〇



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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年8月23日 10時

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