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北山side




.




「こうやって〜あーやって、どう思う?」



藤「ん〜」





藤ヶ谷と話せるのが


嬉しくて




ちゃんと聞いてくれるのが嬉しくて




藤「もうちょっと怖い方が面白いかも?」



「あ〜、確かにね」



「じゃあこんなのはっ?」





どんどんと藤ヶ谷に質問する



嫌な顔しないで、ちゃんと答えてくれる





藤「いいじゃん。北山天才」



「そう〜?」




周りは準備してて



皆いるのに、なんだか


2人だけの世界みたいで




「このベッドにさ寝っ転がってて〜」


「動くかな〜動かないな〜って...ばぁっ!って」




ベッドに寝っ転がって


横にいる藤ヶ谷




あ、れ

なんだか...これ...




「...っ」



藤「北山?どうした?」



「...い、たい」



藤「頭?」



「痛い...」





最近、たまに、頭痛がする...



そう言うと、藤ヶ谷が怖い顔をした





「でも、すぐ治まるしさ...大丈夫...だよ?」



藤「...ごめん」




どうして藤ヶ谷が謝るのか


この時の俺は



その意味が全然分からなかった





少し座って休んでる俺を見つけたたまが


寄ってきて




玉「みつどうしたの?」



玉「具合でも悪い?」



「あぁ...ちょっとね。でも休んでれば平気だよ」



玉「...先帰る?」



「ううん。俺だけ帰れないよ」



玉「そう...。辛くなったら遠慮しないでよ?」



「うん。」







俺を心配そうに時より振り向きながら



元の場所へ戻っていったたま






「病院行った方がいいかな〜」






なんだか、変な病気とかだったらどうしようって



不安になってきて





藤ヶ谷に言えば、きっと安心出来る言葉を貰える



そう思っていたのに





藤ヶ谷の表情は、変わらなくて





「...藤ヶ谷?」



藤「...」



「どうしたの...?」






そう聞くと、



薄らと赤くなった目で




俺を見るもんだから



苦しくなった






「藤ヶ谷...」



千「がやー!衣装出来たって〜!」





千賀の声で



去っていってしまった藤ヶ谷






その腕を、掴むことが出来ていたら...





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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年7月24日 21時

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