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北山side




.




玉「も〜、なんで泣く〜笑」




よしよしって頭を撫でてくれるたま





「...うぅ涙」



それがまた嬉しくて、




玉「も〜笑」



「嬉しい...よ...涙」





たまの言う特別は


きっと、友達としての特別





それでも、俺がたまの特別になれている



そう考えるだけで


凄く凄く嬉しかったんだ





玉「帰れる〜?笑」



「...うんっ、帰れる」



玉「じゃあ...走る?」



「え、それは...笑」



玉「なはは笑」





さっきのことを思い出すと



急に恥ずかしくなって





きっと今凄く顔が赤いんだろう




「...///」



たま...好きだよ...





夜の暗闇で隠してくれる



隠されてる今の間だけ...





たまのことを、ちゃんと...

想ってても...いいですか?



さっきの特別を、たまの思う特別じゃなくて...





玉「涼しいね外」



「うん。そうだね」





たま、好き...大好き



月明かりに照らされるたまの顔を

盗み見るように、見つめていた





玉「じゃあねみつ」



「じゃあね」





たまと分かれた後も



どこか、たまの面影を探してしまう





『おかえり』



「ただいま」



『遅かったね』



「文化祭もうすぐだからさ」



『いいわね〜、青春ね〜』





はい、ご飯って


母さんがご飯を運んでくれた




「ありがとう。いただきます」



『友達出来た?』



「ふふ笑出来たよ笑」



『そう、あ、じゃあ好きな人はっ?』



「...ん、ゴホコボッ...なんだよ急に///」



『いるんだ〜』





俺の反応に嬉しそうに



宏光ったらなんて、突っついて





「...いいだろ別に///」





にやにやしながら俺を見る母さんを横目に



もう早くご飯食べて





「ごちそうさま!」




逃げるように部屋に向かった






ベッドに横になり


さっきのことを思い出す





「海綺麗だったな...」




そう言えば、


夏になったら海行こうねって藤ヶ谷と話したな〜





一緒に買い物も、また行きたいな





「...って」





さっきまで一緒にいたのはたまなのに



どうしてか、


藤ヶ谷のことばかりを考えてしまう






「...藤ヶ谷のあんな顔みたからだ...」






きっと、そうだ...





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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年7月24日 21時

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