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藤ヶ谷side




.




玉「みつをたすけて」







「...っ、今更...俺が北山を苦しめてしまった...俺がもう一度、北山に会いに来なければ...っ」




玉「そんなの、もう遅いじゃん。会いたかったんでしょ?」



玉「そんなの知らない。がやはもう一度会いに来たんだ。だったら、最後まで責任持ってよ」





ドンッて、響いた



真上に上がる花火の振動が伝わるみたいに





玉「待ってるから」




そう言って、帰っていったたま







.







ねぇ北山







文化祭、一緒に過ごさなければ、




北山はこんなにも苦しまなくて済んだのかな





でも...どうしても



北山と、一緒に過ごしたかった




俺からのキスを受け入れてくれた北山



確かにあの時...俺らは繋がれたって




そう思えた




手を繋いで...


これを離したら、終わりにするって





もう、北山の傍から離れるって


もう...北山と本当にさよならをするって





北「また、会えるよね...?」



「...会えるよ」




俺はまた、北山に...嘘をついた





帰り道、


散々泣いた




どうやって帰ったのかも忘れるくらい




「宏光...っ、好きだよっ」


って、とめどなく溢れてくる想いに




もう、蓋をしなくてはいけない




苦しかった


どうしようもなく、辛かった




何度も何度も呼んだ




宏光って





最後に...もう一度でいいから


『太輔』って



君の声が聞きたかった






.






「...なんて」





それが、間違えだったのかな



最後まで責任持ってよ





本当に...その通りだなって





たまに、



押し付けようとしていた





北山やたまに全部背負わせて



俺だけが、逃げようとしていた





「...ごめんね」



北山...






まだ、間に合うかな





.





『太輔...』



『大好き』




.

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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年7月24日 21時

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