嘘つき.2 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:57,534 hit

4 ページ4

北山side

.

「...ばぁ」

玉「何それ～可愛い～笑」

藤「ふふ笑」

今皆でお化け役の練習をしているんだけど

上手く出来なくて

「もう///2人はどうなんだよっ///」

玉「うぅ.....」

「ひっ...」

唸り声...

玉「どう？」

「...怖い、」

玉「んよっしゃ」

藤「...どこにいるの」

「...へ」

藤「どこ.....ぁ、みぃつけた...」

「ひぃゃぁぁぁあ！！！！」

藤「北山驚きすぎ笑」

だって...っ！

藤ヶ谷の演技があまりにリアルすぎて...

藤「怖い思いさせちゃってごめんね？」

「...ううん、」

いつもと変わらない藤ヶ谷の優しさ

けど、

いつもと違うのは

藤ヶ谷の手が、俺に触れてはくれないから

って...何考えてんだろ

玉「みつ、こっち持って」

「あ、うん」

内装を作ったり、衣装を作ったり

文化祭まで時間もあんまりないみたいで

放課後皆で残ってやってる

二「はぁ～疲れた～」

千「みつ～」

「あついってお前らっ」

しゃがむ俺に寄りかかるような2人

「重たい～」

『医者と看護師の衣装出来たよ！』

クラスの子が衣装を作ってくれたみたい

二「着よーぜ！」

白衣に血糊や裂け目

泥のような色で汚しがついてたり

凝ってるね～

二「どう？」

「いいじゃん～」

二「千賀もこいよ」

千「...絶対、笑うなよなっ」

「ん、ふふっ」

千「みつ...！」

「ごめんごめん笑でも、中々似合ってるじゃん」

玉「うん、可愛い可愛い」

千「おい玉森、絶対思ってないだろ」

いいな、衣装

患者は、まだかな

玉「俺も、着てみたよ」

「...かっこ、いい」

玉「本当に？」

つい、言葉に出してしまう程

血糊や泥で汚れているのに

なんだかキラキラと輝いて見えて

「かっこいい...」

玉「え、褒めすぎ～」

二「俺の時はそんなこと言ってくれなかったのにっ」

玉「ま、俺はかっこいいからね」

二「なっ、むかつく～！」

「あはは笑」

楽しいな

皆といると、本当に

「楽しいね、藤ヶ谷」

藤「そうだな」

何を言い合ってるのか

わいわいと騒がしい皆をみて

つられて俺も笑っていた

.