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北山side




.




次の日、


あいつは来なかった




もうすぐ夏休み



一緒に、海に行こうって



約束したじゃん...





横「突然だけど...藤ヶ谷が、家の都合で転校しました」




あがる女の子達の悲鳴




でも俺は、


頭が全然追いついていなかった




「...違う」



違うよ...先生


藤ヶ谷、明日も会えるって...



そう言ったんだよ?





横「皆今までありがとうって伝えてくれって...」




違うよ...






二「ねぇみつ...知ってた...?」



「...ちがっ」



二「みつ...っ?」



「...い、たいっ」





頭が、いたいっ






『宏光...』




ねぇ藤ヶ谷...っなんで...?






「嘘つきっ」




藤ヶ谷の嘘つき...!





二「みつ...っ」



玉「みつ、行こ」





しゃがみこんでしまった俺を


たまが廊下へ連れ出してくれた





「...っ」



違うよ...ねぇ、そうでしょ?






藤ヶ谷を思うと頭が痛くなった



考えることすら、拒むように





.





「...ん」



目を覚ますと、


真っ白い天井が見えた




保健室...




俺...倒れたの?



玉「みつ...!」





起き上がる俺に抱きついてきたたま



玉「良かった...」




たまの震える声に気がついた



怖かった...よね





きっとたま、柚月さんのこと


思い出してた




「ごめん...」




俺、守らなきゃいけなかったのに




玉「ショック、だったよね...」



「...」



玉「がや...何も言わないなんて...」





がや...



名前を聞いただけで反応してしまう身体





「...っ」



玉「...みつ、好きだったでしょ。がやのこと」



「...えっ」



玉「分かるよ。」






驚いて、たまの方を向くと



凄く優しい顔をしていた





玉「ねぇみつ、間違ってたらごめんね」





どこかで聞いたその言葉


そうだ...柚月さんだ





玉「みつ...俺の事、想ってくれてたでしょ」



「...なんっ」



玉「みつ、わかりやすいから...」






たまに、俺の気持ちがばれていた...






玉「だから、みつの気持ちが動いたのも...分かったよ」






.

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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年7月24日 21時

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