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玉森side





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いつもの様に支度をして、家の扉を開けたら



がやと、その後ろにみつもいた






「身体もう大丈夫なの?」






俺の問いかけに大丈夫だよって答えてくれるみつだけど、何か、どこか



違うって思った







それから、3人で登校した時も



みつはなんだか、元気だったんだ






ちょっと調子がいい日、そう言われてしまえばそうなのかもしれない、そんな微妙な差だった






でも、なぜだか


俺にはそれが本当に少しだけ、違和感に感じたんだ







「みつ」




『ん?』






教室の席について、みつに聞いた






「がやと何かあった?」







みつは驚いた顔を俺に向けて、『なんで…』って低い声で答えた







そっか。




がやと何かあったんだ







『…俺、そんなに出てたか?』




『…俺……駄目、なのに…』






その内ボソボソと喋るように、みつの声がどんどん小さくなっていった






「いや、気づくのは、俺くらいだと思うよ」




『…なんで』




「なんでって、うーん、好きだから?」




『…っ、はっ?』







みつ、がやにバレたくないみたいだし



俺が言わなきゃ、みつも信用してくれないでしょ







『…お前なんでそんなサラッと』







俺、みつが居ない間、ずっと考えてたんだよ






俺がここに来た日、みつと初めて話した時、みつは気づいてないと思うけどさ



本当に愛おしそうな顔で、がやのことを話してくれたんだよ


だから、あぁ好きなんだねって、すぐに分かった






でも、ふたりの間には何か、見えない壁があるんだってことも、



それにみつが傷ついてることも、分かってたよ








だから、決めたんだ




俺が、みつの支えになるって








「だって、みつには言わないと伝わんないでしょ?」




『…なん、だよ…それ』




「みつ鈍いから」




『…はっ?』






「がやに、気づかれたくないんだ」




『なん…で』




「分かるよ、みつのことは」








「じゃあさ、」




「俺が、隠してあげるよ」




『…え?』











物語を始めますか?



俺は迷わず、「はい」を選ぶけどね








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作者名:ももみつ | 作成日時:2022年8月23日 16時

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