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藤ヶ谷side





.





「はい」



『ありがと』





買ったソフトクリームを食べながら



元気だねなんて笑いながら、再び乗り物にのる渉とたまに手を振った






『ははっ、テンション高いなー笑』



「ねぇ」





北山も、乗らないって言ったのは


もしかして俺の…為?





『ふふ』



『本当に、俺ももう疲れたの』





アイス食いたかったしって口を尖らせてる





「なんで分かったの」



『藤ヶ谷分かりやすいから』



「なにそれ」





「そんなの…北山だって同じじゃん」



『そーか?そーでもないと思うけど』






「…なんだよ」






俺をじっと見つめては、『なんでもない』って逸らす







『美味しかった』




その内立ち上がっては、アイスのゴミを捨ててくるって俺の分も持って行ってくれた







玉「おーいっ」





2人が戻ってきて手を振ってる中、北山が何かを言いかけた気がして、何?と聞いたけど、なんでもないよって首を振られて






玉「あ、アイス食べてたのー?いいなー」




「髪ボサボサだね」




玉「いいのいいの」







遊園地と水族館、同じ施設に入ってるから


そのままイルカショーを見に行こうって、皆はしゃぎ出すから「走るなよ」なんて言いながら



結局皆小走りで







横「大丈夫だった?」



「あぁ。」





北山も居てくれたし、もう落ち着いたよって伝えれば、そっかとだけ返ってきた





「渉…」



「あのさ……」





バサッ、レインコートを被らされて


「無理すんな、今は忘れろ」って言ってくれて






「ありがとう…」






いつかちゃんと話すから、



もう少しだけ、待ってて






横「前行こ前」




「は?笑」





.

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作者名:ももみつ | 作成日時:2022年8月23日 16時

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