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藤ヶ谷side
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「…ごめん」
ハッと我に返って、北山から離れた
俺、取り乱してしまっていた
頭を抱えると、北山が藤ヶ谷は心配性だなって笑った
「…」
『で、2人は?』
「…あ」
『ふふ、藤ヶ谷も迷子?笑』
北山が、大笑いし出すから、急に恥ずかしくなって「やめろよ…」と下を向くと
すかさず北山が反応して
『なぁに恥ずかしがってんだよ笑』って茶化される
「…電話」
「もしもし、うん、いた。うん、今入口の近くの…」
「渉達来るって」
『そっかー、悪いことしたな』
「…何も聞かないんだな」
『ん?』
「俺…可笑かったでしょ」
『聞いて欲しい?』
「…」
『ふふ、俺は嬉しかったけどね』
本当は、北山は
全部気づいてんじゃないのかなって、たまに思う
けど、北山は俺がそうしたくなければ、そうすればいいし、そうしたければ、そうすればいいよって、そんなスタンスでいてくれるから
救われているんだ
玉「がやー!みつー!」
『お、ごめんよー』
玉「全く、本当だよ。どこではぐれたんだよ」
横「太輔」
「うん、大丈夫」
玉「ねぇ、みんな揃ったとこだし、そろそろ乗っちゃお」
指さしたジェットコースター
『うしっ、行こ藤ヶ谷っ』
折角来たんだから、楽しもうって
北山の言う通りだよな
「行くか」
横「まじ?」
「乗るぞわたるー」
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作者名:ももみつ | 作成日時:2022年8月23日 16時