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｢…たま｣
｢…｣
｢…たま？｣
｢…｣
｢…ねぇ、｣
｢…っ、話しかけんなってば！！｣
むかつく、
むかつく、むかつく
なんなの、意味分かんない
なんで？
｢…んで、何も言わねんだよ｣
｢俺はね、たま｣
｢…やだ、喋るな｣
｢…これからはずっと、たまの傍にいるって決めたんだ｣
｢前は…叶わなかったから｣
｢…なんで、、知ってるの？｣
｢こっちに来て、思い出したんだ｣
たまって名前は、俺がつけたんだよね
そう言って微笑んだ
｢…っ｣
｢もう、離したくないよ｣
｢…だめ、だって｣
宮田の手が触れて、俺を優しく包み込んだ
その背中に、自分の手を…
｢……だめ｣
｢…俺らの為に、みつが犠牲になるなんて
いいはずない
俺は、そんなの耐えられない…っ｣
みつ、みつごめん
俺が弱いばっかりに…
｢…もう、ここには来ないで
俺も、行かないから｣
｢…っ嫌だよ！俺っ｣
｢…一生一緒なんて、そんなの俺は望んでない
たまに、地上で会えるくらいが丁度良かったのに
こんな所まで来てさ｣
ねぇお願い、俺を嫌いになって？
君はここに居るべきじゃないよ
｢とっとと、戻りなよ
その気になれば、代わってくれる人なんていくらでもいんだから｣
.
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作者名：ももみつ | 作成日時：2021年5月14日 8時
