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「見つかったの…?」
「あぁ、驚いたよ。うちの事務所に入ってくるんだって」
「…会ったの?」
「いや、まだこれから」
「…そっか」
たまもたまで大袈裟だよな全く
本当にお別れだって思ったんだよ俺
「宏光も、ちゃんと言ってくれればよかったのに。あ、もしかしてサプライズかな」
「がや、あのね…」
「ん?」
口ごもって勿体ぶるから、なんだよって
「何ー?」
「みつはもう、がやと俺の知ってるみつじゃないよ」
「…は?」
「みつはもうがやのことも俺のことも忘れてしまったの」
「…」
「何も覚えてないよ、みつは…」
「…やめろよ、やめろ」
「いくらたまでも許さないよ」
「…逃げるのは勝手だけど、
俺はみつの幸せを心から祈ってる
例えみつががやを忘れてしまっていても
笑わせてあげて欲しい、毎日楽しいって思わせてあげて欲しい」
なんだよ、それ…
俺のこと、忘れてるの?宏光が?
なんで…
どういうことなの?
「…っ、ごめん」
「たま…?」
「逃げてるのはどっちだよな…
俺だってまだ信じられないんだ…」
なんで謝るの
それじゃもう、たまの言ったこと全部
受け止めなきゃいけなくなる
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作者名:ももみつ | 作成日時:2021年5月14日 8時