優しい雨

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side.ki





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『よかったね』




『きっともうすぐ元気になるよ』






太輔もついてるし






『でもやっぱもうちょっとさー』




｢うるさい｣




『…んだよ』








たまは、いつまでそうやって



不機嫌でいるつもりなのよ







『もう会わないつもり？』




｢…｣




『折角会えたのに、いいの？』




｢…みつに、何が分かんのっ｣




『…その言葉は、ずるいよ』








『たまの気持ちなんて、俺に全部分かるはずないよ



でも、見てられないんだよ…


俺の気持ちも分かってよ、たまが心配なんだよ…』







どうして1人で閉じこもろうとするの



どうして俺に何も言ってくれないの






1人で抱え込まないでよ







『いるじゃん、ここに



俺いんじゃん』




｢…ずるいのは、みつの方だよ｣







ゆっくりだけど



少しずつ、話してくれた







｢俺だって…会いたいよ…｣




｢でも会ったらもう、戻れなくなるから｣







｢あいつに会う度に思い出すように…


どんどん好きになってく


でも、あいつは違うよ

例え生まれ変わりだったとしても、



もうあいつはいないから｣








自分をまた好きになってくれないかもしれない




でも


もしまた、2人恋に落ちることがあったとしても

繰り返されようとする別れが耐えられない








『…でも、俺は会いたいな』



『今しかないかもしれない


もしかしたら…その時が来るのかもしれない




でも、今はまだ会えるから…』







『後悔だけはしないでよ』








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