優しい雨

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side.ki





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隣で大好きな太輔が眠ってる



その寝顔をずっと見ていられたら、


どんなに幸せなんだろう







『太輔、もう行くね』






すぅすぅって可愛い寝息が聞こえる






『またね』









太輔のふわふわの前髪にそっとキスをした









『雨なんて嫌いだ』







いつも、気まぐれなんだ









いつも、いつも








『｢はぁ…｣』






太輔の部屋の外、ため息が重なった









｢あっ、来てたんだね｣




『…確か、宮田って人』




｢宮田って人って笑｣







太輔に用があるみたい







｢あの…さ、たまって…今どうしてる？｣




『…どうして』




｢あっいや…元気かなーって笑｣








宮田、汗かいてる




暑くもないのに








『ねぇ、たまのことどう思ってんの』




｢えっ、どうって…｣








たまはきっと、感じてるんだ



微かな異変を


変わり始めた自分の気持ちを






だから…知りたかった








｢…なんか、ほっとけないんだよね｣






宮田からの言葉は意外なものだったのに



何故か、あぁそうかってどこか納得が出来たんだ






｢ずっと、寂しそうで…なんとかしてあげなきゃって思うんだ……って、俺何言ってんだろうね笑｣






あははって宮田が笑う






『たまは傷つくのが怖いんだよ。きっと、俺じゃ想像も出来ないほど傷ついて来たんだろう』







俺だって、たまのことが大切だよ









『たまを泣かせたら、許さないから』









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