優しい雨

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side.ki





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『ん？』




｢ん？笑いや、どっちがいい？笑｣




『あ、んと…こっち！』




｢やっぱりね、こっちだと思った｣







2つ並べられたケーキとやら




前に食べたチョコレートっていう甘いものがのってるケーキを選んだ








｢なに、ボーっとして。何かあった？｣




『ううん、俺じゃないの』







太輔が赤い色のフォークを渡してくれた








『たまがね、元気がなくて…俺も悲しくて』




｢そっか｣




『あいつ1人で悩んでんの。でも…俺は何もしてあげられなくて』








宏光って優しく俺を呼ぶ





｢一緒に悩んでくれるって俺だったら凄い嬉しいけどな｣






太輔はいつも、いつも優しい



温かくて、太陽みたいな人







『太輔はきっと、お日様が良く似合うんだろうな』




｢え？笑｣







なに急にって、ケーキを食べながら笑ってる




そりゃそうだ


俺はいつも変なことしか言わないから








『なんでもないよ』







このケーキ美味しいねっなんて誤魔化して




ねぇ太輔




これが嘘だって気づかない？


俺の嘘が上手なのか、太輔が綺麗なのか




きっと後者だろうな








だからきっと、太輔はずっと気づかないでしょ





｢雨すごいね｣




『そうだね』






それでいいんだ







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