優しい雨

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side.ki





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人間に…なれる、方法…？






『なん…、どういうことっ』




｢…なんて、ごめん冗談だよ｣




『……は？』




｢ごめんごめん…忘れて！｣







何、言ってんの…




千賀が誰かに冗談なんて


言ったことないくせに







『待って…！』






帰ろうとした千賀は、呼び止めた俺を見て、大きく目を見開いて、首を横にブンブン振った







『お願い、もし本当にそんなことが出来たなら…』






知りたい



叶えたい








俺って結構貪欲なの





太輔の傍にいけるなら、何を失ってもいい



心から、そう思うよ








俺の真剣が伝わったのか、千賀は諦めた顔をして




揺れた俺の瞳を真っ直ぐに見つめた









｢みつ、7番のことは知ってるよね｣




『7番、うん知ってるけど』







いつも千賀と一緒にいるやつでしょ



なんで今そんなこと







｢7番は、元々人間だったんだ｣




『…え？』







7番が、人間だった…？




何言ってるの、どういうこと…








『…え？』





｢人間の頃、7番は二階堂って名前だった。昔、同じように人間になりたかった仲間と二階堂が入れ替わった｣




『…入れ替わり？』




｢俺らは、ずっと一緒にいる道をお互い選んだんだよ｣







7番…二階堂は千賀と一緒にいたかった



仲間は、人間になりたかった


…だから、入れ替わったって言うの？









｢…でも、俺は少し後悔してるよ｣




｢隠してるんだろうけど、


にか…たまに凄く、寂しそうな顔するから…｣








千賀は…




『幸せじゃ…ないの？』




｢……幸せだよ、俺は凄い幸せだよ、



でも、にかはやっぱり……｣









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