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side.F











『へぇ〜っ、広い!』




その日、俺は初めて会った男を家に招いた





「…はい、タオル」




『あぁ、ありがとう』




「シャワー使っていいから」




『…シャワー?』




「…風邪引くから」






別に、変な意味じゃ…ないだろ?







『…シャワーって?』




「…え?」






いや、嘘でしょ




シャワーを知らない人なんて存在するの?



そして

なんで俺は今シャワーについて教えてるんだ?






「で、ここのボタン押せば」




『えっ!雨だ!』




「雨?」




『なんでこんな小さいとこから雨が出るの!?』







俺は今、知らない男を家に招いたことを後悔し始めてる




「じゃ、タオルはここにあるから。着替えも、これなら着れるでしょ」






見た感じ小柄だから


俺にはピッタリサイズのスウェットを置いた






『ありがとう!』




「いやっ、ちょっとまて!」




『ん?』




「服脱げよ」




『…え?』




「え?いやっ、変な意味じゃないって!シャワーは普通服脱いでするだろ!」






男が服を着たままシャワーを浴びようとするから





なんで、そんな驚いた顔すんだよ



てか、なんで俺がこんなに焦ってんだよ…






「はぁ…」




「…」






夜の9時




ドラマが始まる時間






『えー!!!なんで!!』




「…はっ?」







いきなり後ろから大声が聞こえて振り向けば



ダボダボのスウェットを着た男がいた





「レディースサイズの方がいいんじゃない?」




『ん?なに?ってそんなことより!なんで君が2人いるの!?』




「…はい?」







『だってほら!、』






男はテレビと俺を交互に指さした






「…あぁ、ドラマ、俺が主役のやつ」




『ドラ…マ?』




「そう、ドラマ。役を演じてんだ」




『でも…どうして君がもう1人…この箱の中にいるの』




「…それは、箱じゃなくて…」






なんて言えば伝わる?





「…あれだよ、ビデオ、動画だ」




『ビデオ…どう、…?』




「…本当に言ってんの?」





まさか、知らないふりをして俺をおちょくってるんじゃ…



「…」






おもむろに、携帯を取り出した





「こうやって、動画ってのが撮れるの、それを皆が見れるように流してる」





携帯で動画を撮って見せた




男は目を大きく見開いて、ぱちくりぱちくりとさせた






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ももみつ(プロフ) - わんわんさん» わんわんさんコメントありがとうございます。移行までもうしばらくお待ちください、なるべく早く更新頑張りますね^^ (2021年5月12日 23時) (レス) id: f1fbacd12f (このIDを非表示/違反報告)
わんわん(プロフ) - 楽しく読ませていただいております!更新頑張ってください!移行先で会いましょう! (2021年5月12日 7時) (レス) id: de77db628f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももみつ | 作成日時:2020年6月19日 22時

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