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北山side
.
やばっ！
ただいまの時刻8時55分
目覚まし時計の時刻7時35分
学校が始まるのは9時
「遅刻だ...」
なんでだろう
もう間に合わないってなると
変に冷静になる
下に降りれば、母さんはすでに仕事へ出かけていた
置いてある朝ごはんを食べる
携帯に通知がなる
「藤ヶ谷からだ」
大丈夫？何かあった？
藤ヶ谷からのメッセージ
寝坊しました...
と返信すると
そう笑
気をつけておいでね
と帰ってきた
朝ごはんを、なぜかゆっくり食べて
支度をして家を出た
先生怒るかな〜
「ぁ...」
通学路を歩く途中
たまと出会った道...
吸い寄せられるように、その道へ向かった
「たま...」
会いたいな...
あれ...俺...
「...！」
誰かに後ろから抱きしめられた
普通なら、怖いって思うはずなのに
なんでだろう
涙が零れてきた
玉「みーつ」
ずっと、会いたかった人
ずっと、聞きたかった声
玉「なんで泣いてるの？」
「たまぁ...っ泣」
玉「なになに笑」
どうして来なかったの？
何かあったの？
聞きたかった質問も、どこかへ行ってしまって
「本当にたま...？」
玉「え、玉森ですけど」
「...っ」
玉「なんで泣くのよ笑」
たまがいる...
「...ぐすっ...また、さぼり？」
玉「まぁ、そんなとこ」
「...俺も」
玉「ん？」
「俺も一緒にさぼる...」
俺...
気づいた
たまのことが、好きなんだ
今は...一緒にいたい
玉「ふふ笑俺と一緒にいたら、みつ、大変だよ」
「...それでもいい」
玉「じゃあ、そこまで言うなら。いいよ、着いておいで」
ピロンっ
携帯の通知が鳴る
確認しようと思ったら、たまに携帯を奪われて
玉「さぼるんだったら、電源きっときな」
「ぁ、うん...」
玉「行こ」
電源を切った携帯をポケットにしまった
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作者名：ももみつ | 作成日時：2019年6月19日 6時
