嘘つき (ページ9)

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北山side

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「そう言えば千賀はいいの？」

二「あー、いいのいいの」

「ふーん」

メニュー表に並んだ美味しそうなお肉たち

どうしよう

ハンバーグ美味しそう

いや、でも唐揚げも捨て難い

あ...こっちも美味しそう...

藤「ふふ笑」

「へ？」

藤「どれとどれで悩んでる？」

「唐揚げか...ハンバーグ...」

藤「どっちの方が食べたい？」

「んー...やっぱ、唐揚げかな」

藤「じゃあ俺ハンバーグにするから、分けような」

「いいのっ？ありがとう藤ヶ谷！」

本当にどっちも食べたかったんだよね

「えへへ」

二「...みつ、なんで隣がやなの」

「え？」

二「俺がみつの隣座る！」

「ん？」

よく分からないけど、にかと藤ヶ谷が席を交換した

藤ヶ谷が、目の前に座る

なんだか新鮮

「ふふ笑」

藤「はは笑」

いつも、席が隣だからかな

前にいるの、ちょっとだけ慣れない

藤ヶ谷も、同じこと考えてるのかな

顔見合って、笑いあった

二「...み、みつ！聞いて聞いてっ」

「ん？」

それから料理が運ばれてきて

藤ヶ谷とわけっこして

美味しかったな

また、来ようねなんて話して店を出た

「じゃあ、藤ヶ谷また明日な」

藤「また明日な」

藤ヶ谷と帰る時、いつもこの分かれ道で

分かれてしまう

ちょっとだけ寂しい気もするこの道

二「じゃあな！」

でも、今日はにかがいるみたい

二「やっとみつと二人きりになれたよ」

「にかもこっちなの？」

二「いや...あっちだけど」

にかは、さっき藤ヶ谷が進んだ道を指さした

「え、なら...」

二「みつと...2人で話したかった」

そう言うにかの顔が

どうしてそんなに悲しそうなのか

俺には分からなかった

二「みつはさ...がやのこと好き？」

「え？」

藤ヶ谷のこと？

「好きだよ？」

二「そうじゃなくて...その...あー、もうどっちでもいい！」

「え？笑」

二「みつが誰を好きでも、俺はみつが好き」

「ふふ笑俺も好きだよ」

二「...だからさ、」

「うん？」

二「これから、俺もっと頑張るから」

にかと見つめ合う

なにこれ笑

なんて、笑いたいのに

どうしてそんなに真剣な顔してるの

二「家まで送る」

「あ、ありがと」

それから何を話すでもなく

帰り道を歩いた

家に着いて

「またね」とだけ交わして

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