嘘つき (ページ8)

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北山side

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「ね！横尾先生ー！」

放課後、横尾先生のとこに来た

横「た、玉森は風邪だ風邪」

「2週間以上続く風邪があります？」

横「そんな時だって...あるよ！」

「先生...」

横「ごめんな...もうすぐ会議始まるんだ。...大丈夫、あいつならもう少ししたら、来るから」

「...それってどういう」

『横尾先生～そろそろ』

横「ごめんな...」

「...失礼します」

心に残るもやもや

何かあったの...？ねぇ...

藤「...北山」

「藤ヶ谷...」

一緒に着いて来てくれた藤ヶ谷

俺が出てくるのを待ってくれていたみたい

藤「...泣くなよ」

「たまに...ったまに何かあったらどうしようっ」

なんか...藤ヶ谷の顔を見たら

全部、緩んじゃった

藤「大丈夫だよ...たまの事だ。その内ケロッと学校来るよ」

「本当に...？」

藤「本当に。だからもう泣くな？」

「...うん」

藤「よしよし」

また、せっかくセットした髪の毛を

くしゃくしゃとやられる

「もう...笑」

藤「北山が泣くのが悪い」

「...なんでだよ！笑」

髪の毛はね、くしゃくしゃになっちゃうけど

不思議とね、笑顔になれる

なんだか魔法みたいだね

「...ありがとう」

藤「よしよし」

「やめろっ笑」

二「あ！いたみつ！って、何イチャイチャしてんだよっ」

「はー？笑」

二「がや、今日こそはみつ貰ってくよ！」

「わっ...」

にかに、手を引っ張られて

藤ヶ谷から離された

「藤ヶ谷...」

藤「北山くんは、俺の方がいいってよ」

二「だめ！今日こそは、一緒にご飯行くんだっ」

「あ、ご飯ね」

そう言えば、ほぼ毎日のようににかに誘われて

未だに、行ってないような

「いいよ行こ」

二「本当に！やばいっめっちゃ嬉しい！」

「あ、藤ヶ谷も行こー」

二「なんでだよっ」

藤「北山が言うんだから、しょうがないよな」

二「...うぅ」

「俺肉食べたい！」

藤「じゃあこないだ言ってたとこ行こ」

「あ、あそこね」

二「って、ちょっと置いてくなよ！」

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