嘘つき (ページ7)

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北山side

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「おはよ。」

藤「おはよ。」

「藤ヶ谷早いね」

藤「そ？」

「うん...」

まだこの時間だからかな

たま、来てないや

「あ、ねぇたまってさ」

藤「...えっ？」

「あー、玉森？どんなやつ？」

藤「...どうして？」

「え？」

どうして...？

なんで、俺...たまのこと

「あ、いや、やっぱいいや！」

藤「良い奴だよ、凄く」

「そう！意外とな～良い奴なんだよたま」

藤「そう言えば、昨日たまと一緒に来てたよね」

「あー笑聞いてくれるー？笑」

それから、昨日のことを藤ヶ谷に話した

近道をしようとしたら、

さぼろうとしたたまに会ったこと

藤「...そうなんだ」

「でさ、たまがね～」

藤「...ろ、そろさ！」

「ん？」

藤「準備しないとじゃない？笑」

「え、嘘！もう1分で始まるじゃん！」

藤「急げ～」

ロッカーにしまった教科書を取りに行き、戻った頃にチャイムがなってしまった

「たま、来てないね」

藤「最近、来てないみたい」

「さぼり？」

藤「...かもね」

昨日、連絡先を聞いとけばよかったって

後悔した

たまは、それから2週間ほど経ったけど

学校に、来なかった

「今日もいない」

藤「そうだね」

「どうしたんだろ、」

藤「...北山」

「...」

藤「ほい」

「...んふぐ...もぐ...ふひかや」

藤ヶ谷は、パンを俺の口に入れてきた

でも、それは俺の好きなパンで

...食べちゃう

藤「ふふ、リスみたい笑」

「おいひい」

藤「ゆっくりたべな」

そう言って優しく頭を撫でてくれた

「...ありがとう」

藤ヶ谷ってさ

「優しいよな」

藤「んー？笑」

「俺が女だったら絶対惚れてる笑」

まただ...

藤ヶ谷ってさ...

「...」

時々、

どうしようもなく悲しそうな顔をする

どこか、壊れてしまいそうで...怖くなる

藤「北山くんは見る目がある」

「自分で言うな笑」

藤「え？笑」

でも、すぐに笑うから

それ以上は聞けなくなる

触れて欲しくないんだろうって

でも...心配だよ

「よしよしよしよし」

藤「なんだよ～」

「いつもやられるお返し」

藤「髪崩れる」

「いつも崩されるの俺！」

藤「へへ」

「なぁ藤ヶ谷」

藤「んー」

「なんかあるんだったら、言えよな...？」

藤「.....なにそれ笑」

「なんで笑うんだよ～」

藤「はいはーい笑」

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