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藤ヶ谷side
.
あの日
君は誓ったんだね
また
去って行ってしまうんだね
いくら追いかけても
最後はこうなってしまう
それが俺らの関係なんだって
.
.
ニ「ねぇがや」
「ん？」
ニ「みつと、喧嘩でもしたの？」
「どうして？」
二「なんか前より距離がある気がして」
柚月さんの告別式を終えてしばらくたった頃
たまが学校に来るようになった
北山は、たまを支えるように
ずっと傍にいる
二「ねぇがや」
二「みつの好きな人って、」
「たまだよ」
この間まで隣にいた
北山は、もういない
「あの時、諦めるべきだったんだ」
俺は北山の人生に
関わってはいけなかった
バチが当たったんだ
「馬鹿だよね」
二「...がや」
たまと北山が、
教室に入ってくる
2人が楽しそうに笑っている
もう、心配いらないね
俺がいなくても
北「藤ヶ谷？」
「ん？」
北「どうかした？」
「...どうして？」
北「なんか今日の藤ヶ谷変だよ」
北「熱でもあるんじゃ...」
そう言って、北山の温かい手が俺のおでこに触れた
涙が出そうになった
...北山の馬鹿
北「藤ヶ谷...」
「なんでもないよ。早く準備しな？」
北「...うん」
.
北「藤ヶ谷〜帰ろ」
あの日から
3人になった帰り道
「ごめん、職員室寄らなきゃ。」
北「んー、待ってるよ？」
「長くなりそうだから、ごめんな」
北「...そっか。じゃあまた明日な」
「うん、また明日」
玉「ばいばい〜」
消えていく2人の背中を見て
胸が苦しくなった
.
「渉...」
「俺もう帰ろうかな...」
横「どうした？太輔らしくないじゃん」
「痛い...」
そっと自分の胸に手を当てる
横「これで終わって、いいの？」
「...」
渉の質問に
俺は、答えられなかった
どうしたらいいのかも
どうするべきなのかも、もう分からない
ただ...
北山の傍にいたいだけだったのに
.
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作者名：ももみつ | 作成日時：2019年6月19日 6時
