嘘つき (ページ45)

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北山side

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「幸せそうだったね」

藤「そうだな」

柚月さん

今日はずっと笑ってた

藤「平気か？」

「大丈夫だよ」

2人を、ちゃんと祝福出来た

「あ、この花束、本当に貰っちゃって良かったのかな」

藤「北山、それ気に入ってたでしょ」

「気づいてた？笑」

藤「目がキラキラしてたもん」

お店で見つけた時

一目惚れしたお花たち

柚月さんとはどこか、好みがあったから

きっと気に入ってくれると思って

藤「北山の幸せって...」

「ん？」

藤「いや...あ、そうだ」

藤「これ、柚月さんから」

藤ヶ谷から渡された手紙

藤「北山あの後皆と楽しそうに話してたから」

「手紙か～」

藤「帰ってゆっくり読みな」

「うん」

白の封筒にみっちゃんへ

って書かれている

かばんにしまっておこう

「あっ...」

手紙をしまう時

もう片方の手に持っていた花束を落としてしまった

「あぁ...っ」

昨日雨だったせいで出来た水溜まり

丁度その上に落ちてしまった

藤「あぁ...大丈夫大丈夫、ほら」

水を拭いて俺に渡してくれた花束

やっぱりちょっと、汚れてしまったみたい

purururu

携帯にたまからの着信

「もしもし？」

玉「...みつ、」

『柚月が...』

「...ぇ」

柚月が死んだ

藤「...北山？」

「.....そ、う...うん、分かった、今から行く」

藤「たまから？」

「...藤ヶ谷、病院戻らないと」

藤「何があったの？」

「このお花、やっぱり...返さないと...」

藤「北山！」

「...っ」

藤「どうした？」

「...死んだって」

藤「...え」

「...っぅ」

柚月さん...っ

『みっちゃん、幸せになってね』

最後に聞いた柚月さんからの言葉

ブーケトスの花束

次はみっちゃんの番

次って...次ってなんだよっ

「なん...っで...っ」

「...うっ...あぁーっ」

藤「...きた、やま...」

意味、わかんないよ...藤ヶ谷

あいてた藤ヶ谷の胸に飛び込めば

藤ヶ谷は、それを受け入れてくれた

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