嘘つき (ページ44)

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北山side

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たまと柚月さんが

目の前で誓い合う

柚月さんこそ、たまの

最愛の人

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「おめでとう！」

玉「ありがとう」

「柚月さん、たま」

2人がこちらを見る

「お幸せにね」

柚「ありがとうみっちゃん」

和やかに話していると

二「よ～たま」

玉「あれ、にかじゃん」

ニ「お前な～、もっと早く言えよ～。おめでとう～！」

千「おめでとう」

にかと千賀にも

話してみたんだ

大勢の方が楽しいかなって

藤「おめでとう柚月さん、たま」

藤「はい、これ俺らから」

皆で出しあって買った花束

柚「綺麗...ありがとう！」

白とピンクのその花は

柚月さんにとても似合っていた

柚「ん～せっかくだから、投げちゃおっかな？」

「え？」

柚「ブーケトス？やってみたかったんだよね～」

柚月さんに渡したつもりだったんだけど...

まぁ...

「いっか」

柚「皆並んで～」

ニ「おれがとる！」

千「いいや！俺が！」

宮「いいや！俺が！」

ニ千「誰だよ！」

宮「宮っちだよ」

柚「行くよ～」

揉める皆を横目に

柚月さんの手から花束が投げられた

空を飛ぶ花束

その花束を受け取ったものは

次に、幸せが訪れる

「...ぁ」

千「ええ～っ」

その花束は、真っ直ぐ

俺の元へ落ちてきた

柚「きゃーっみっちゃんだ～」

「お、おれ？」

玉「おっ。」

藤「よかったな」

元は俺が選んだお花

まさか自分の元へ来るなんて

柚「みっちゃん、幸せになってね」

「え？あ、うん？笑」

柚「次はみっちゃんの番」

「え？」

ニ「つーかよー誰だよ、なぁみつ」

「なんだよ」

玉「あれ、宮田じゃん」

宮「ちゃん玉～おめでとう～」

そう言ってたまに抱きつく宮田ってやつ

「おい！」

離れろよ、なんて...

玉「...」

宮「たまの親友です」

玉「...違う」

ニ「え？笑」

宮田ってやつは

今まで知らなかったけど

隣のクラスみたい

宮「照れんなよ」

玉「うざい」

仲がいいのか悪いのか、笑

柚「いつも通りよ」

「そうなの？」

柚「素直じゃないんだから」

そう言って玉を見つめる柚月さんは

紛れもなくたまの奥さんだった

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