嘘つき (ページ35)

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藤ヶ谷side

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そばに居ると辛い

そばにいられることが、幸せ

どちらの想いも次第に大きくなっていく

どちらがより、大きいものなのだろう

.

二「みーつ」

北「ぉっ...おはよ//」

また、顔赤くして...

まったく

北山はうぶで

照れ屋で

北「藤ヶ谷...今日も行こ？」

「いいよ」

自分の想いに真っ直ぐで

北「何か買って行こうかな、柚月さんは何が好きだろ」

ひたむきで、一生懸命

北「これにしよっ」

北「ね、藤ヶ谷っ」

ふにゃって、笑えば

俺もつられて笑顔になる

「北山、宏光...」

北「なんでフルネーム笑」

「なんとなく？」

北「なんでだよ笑」

宏光...

愛しい人の名前を

呼んで、思いっきり抱きしめたい

.

フルーツの盛り合わせを持って

柚月さんの元へ

病室の前でどこかから戻ってきたんだろう

たまと鉢合わせる

玉「あ、みつとがや～」

北「これ、買ってきたよ」

玉「ありがとう！桃もある...柚月好きなんだよね」

「体調どう？」

玉「最近調子いいみたい。2人のおかげかな」

病室開ければ元気そうな柚月さん

柚「みっちゃんがやさん！」

玉「フルーツ持ってきてくれた」

柚「え、ありがとう～」

玉と柚月さん

2人の中にいて、北山は

本当に...大丈夫なんだろうか

時々北山を見るけど

たまに、笑顔の後に辛そうな顔をする

たまらなくなる

もう、たまを好きでいないでよ

奪いたくなる

奪うことも、出来ないのに

北「でさ～、ねっ、藤ヶ谷」

「ん？」

北「聞いてた？笑」

「あ、ごめん聞いてなかった笑」

北「何ぼーっとしてんだよ笑」

俺も、もっと

北山といたい

でも...それも間違いだったんじゃないかって

時々思う

俺は、きっと

北山のそばにいてはいけない

北「藤ヶ谷？」

「あ、うんごめん笑」

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