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北山side
.
「もうそろそろ帰ろうかな〜」
柚「来てくれてありがとね。」
「また来るよ」
柚「楽しみにしてる」
藤「またね」
柚「うん、がやさん頑張ってね」
藤「ありがとう笑」
玉「下まで送るよ」
たまが病院の外まで送ってくれた
玉「ごめんねみつ」
「もう、大丈夫だって笑」
玉「...ありがとね、毎日来てくれて...」
「全然、それよりさ、何か手伝えることない？」
玉「え？」
「1人で大変じゃない？」
玉「ありがとう、でも...なんか変な言い方だけどさ、一緒に暮らしてるみたいで、ちょっと楽しいんだ」
「...そっか」
玉「俺が主婦みたいなね笑」
たまの笑顔が
とても愛おしそうで...胸が苦しくなった
「大好きだね」
玉「うん...大好き...ずっと、一緒にいたい...のにね..」
「...たま」
玉「あー、もう！湿っぽくなっちゃった笑」
じゃぁーね！
と、俺の背中を押したたま
「またね」
藤「またな」
玉「おー。気をつけて帰れよ」
どんなに苦しくても
玉は今、きっと幸せなんだろう
その幸せがずっとずっと
続けばいいのに
そんな願いは、どうして届いてくれないんだろう
.
「ねー藤ヶ谷」
藤「ん？」
「柚月さんなんで頑張ってって言ってたの？」
藤「あー笑」
なんか、俺だけ知らないみたいでさ...
藤「柚月さんの方が北山より感がいいから」
「俺よりってなんだよ」
藤「北山鈍いからなー」
俺、鈍い...？
藤「...それより、平気？」
「うん、大丈夫だよ」
藤ヶ谷が、隠してくれたから...
もし、藤ヶ谷がいなかったら
どうなってただろう
たまに、バレちゃってたかもしれない
柚月さんに気づかれたかもしれない
「藤ヶ谷、いてくれて良かった」
俺がそういうと
藤ヶ谷はまた、悲しそうに笑うんだ
いつか
その理由を
俺が聞いてもいいかな...
.
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作者名：ももみつ | 作成日時：2019年6月19日 6時
