嘘つき (ページ27)

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北山side

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二「ねぇみつ～」

後ろから話しかけられれば

やっぱり、反応してしまう

二「みつ～」

「な、なに//」

二「教科書忘れちゃったの、見せて」

「せ、千賀に見せてもらえばいいじゃん」

にかの隣にいる千賀を指さす

二「やだ。みつがいい」

「だって...どうやってみせるって.....わっ！」

横「こらそこ、静かに」

「ご、ごめんなさい...」

にかが俺の肩から顔を出すように

教科書を覗いてきた

「やめろよ...」

二「ごめん～笑」

二「やっぱ無理か～、千賀に借りるわ」

そう言って机を千賀の机にくっつける

「ふぅ...」

あ...

ちらっと、藤ヶ谷を見る

藤「北山」

「は、はい！」

「え...？」

藤ヶ谷が自分の机を俺の机にくっつけた

藤「教科書見して」

「え、あ、うん」

藤ヶ谷が、忘れ物するなんて...

藤「58ページだよ」

「う、うん」

なんでだろう

いつもより、近いから...？

いつもと違うから...？

藤「なに？」

「へ？」

藤「俺の顔になんかついてる？」

「あっ...いや！」

ずっと、藤ヶ谷のこと見てたみたい

かっこいいから？

イケメンだから？

ずっと見てれるんだろうな

「本当綺麗な顔してるよな藤ヶ谷」

藤「それで見てたの？」

「見てて飽きない」

藤「...まぁ、俺かっこいいからな」

「自分で言うな笑」

さっきまでのギクシャクなんて

すぐにどっかにいって

いつも通り、笑いあえる

横「こーりゃ！...」

藤「え？なんて？」

横「...静かにね」

藤「はーい笑」

横尾先生には怒られちゃったけど

「そう言えば、横尾先生と藤ヶ谷仲いいよね」

藤「あー、親が仲良くてさ、昔から良く遊んでくれてたんだよね」

「へぇ、そうなんだ」

だから1人、渉って呼ぶんだ

藤「渉がね」

横尾先生の話をする藤ヶ谷は

なんていうか、無邪気で

本当に、好きなんだなって

藤「でさ～...いてっ」

横「太輔うるさい」

「ふふ笑」

いて～って頭をさする藤ヶ谷

今日はなんだか少年みたい

「怒られちゃったね」

藤「北山のせい...」

「え～ごめんて笑」

藤「...」

不貞腐れた？

「よしよし」

藤「...なんで」

藤ヶ谷の頭を撫でる

犬みたい藤ヶ谷

「可愛いな～」

よしよしよしっ

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