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北山side
.
いつもは全然平気な沈黙が
今はこんなにも怖い
「ふ、藤ヶ谷」
藤「ん？」
「...美味しいねっ」
藤「うん」
「...うん」
機嫌が良くないのか...
それとも、嫌われてしまったのだろうか...
狭い学食が
今日はなんだか広く感じる
お昼ご飯...
いつもはペロって食べちゃうのに...
今日は全然進まない
いつもは俺より遅い藤ヶ谷が
先に食べ終わる
「...怒ってる？」
藤「どうして？」
「...今日、変だよ」
藤「北山も」
「え？」
そう言うと、横に座ってた藤ヶ谷が
前の席に座り直す
藤「にかになんか言われた？」
「えっ/////」
藤「ほら」
頬に伸びてきて
そっと触れられた手
藤「すぐ赤くなって」
「...なって...ない///」
藤「告白でもされた？」
「なんでっ/////」
藤「...北山は、」
藤「好きな人がいるでしょ」
怒り口調で話す藤ヶ谷
なのに、
どうしてそんなに悲しい顔なの？
「...うん」
藤「そんなだと、勘違いされちゃうよ」
「勘違い...？」
藤「俺の事好きなの？」
「えっ？」
藤「...って。」
あ、そっち...
藤「ね？」
「でも...にかの顔見ると...恥ずかしくなる」
藤「だめ」
「駄目って...
藤「やだ」
や、やだ？
そう言って、食器を片付けに行ってしまった藤ヶ谷
少し驚いた
藤ヶ谷があんまり子供みたいなことを
言ってきたもんだから
食器を片付け終わった藤ヶ谷は
また、俺の横に座る
「ごめん、すぐ食べるね」
藤「いいよ、ゆっくりで。」
「でも、急ぐ」
藤「ごめん...」
藤「気まづかったよね」
「藤ヶ谷...」
藤「...北山」
藤ヶ谷の髪にそっと触れた
「今日藤ヶ谷、なんか可愛い」
藤「...なにそれ」
「ふふ笑」
初めて見る藤ヶ谷の顔
「そういう所もあるんだね〜」
藤「...」
残りのご飯を
口の中に放り込んだ
.
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作者名：ももみつ | 作成日時：2019年6月19日 6時
