嘘つき (ページ16)

今日:11 hit、昨日:37 hit、合計:77,497 hit

16 ページ16

北山side

.

「いただきますっ」

「ん～おいし～！」

肉いっぱい入ってるし

それになんか、

「懐かしい」

藤「え？」

「なんか懐かしい味がする笑」

藤「まぁ、カレーのルーなんてみんな同じようなもんでしょ」

「あ、そういうこと？」

藤「悪かったね～在り来りな味で」

「そういう意味じゃないってば笑」

そっぽを向いて

拗ねたような藤ヶ谷を

不覚にも可愛いなんて思ってしまった

「んふふ笑」

藤「なんだよ...」

「美味しいよ」

藤「...そう、良かった」

そう言ってふにゃっと笑う藤ヶ谷

意外と照れ屋だよね、藤ヶ谷って

「ごちそうさまでした」

藤「はーい。お皿そこ置いておいて」

「え、いいよ自分で洗うよ？」

藤「ついでだから」

「ありがとう」

家事もさらっとこなせちゃうなんて

やっぱ違うね～

「ふかふか～」

少し大きい黒色のソファにダイブする

藤「ふふ笑気に入った？」

「俺ここで寝る...」

藤「いいよ？ベッド使っても」

「ここで寝る～」

藤「そう笑北山、お風呂沸いたから先入ってきな」

「お、ありがとう～」

藤ヶ谷に、着替えのスウェットを借りて

お風呂を借りた

「ちょっと大っきい～」

藤「ズボンダボダボ～」

「誰がちびだ！」

藤「言ってないわ笑」

それから藤ヶ谷もお風呂へ行って

「ん...」

ウトウトと

でも、まだ髪の毛乾かしてない

「...」

ｺｸｯ...ｺｸｯ...

「...ん」

ふんわりふわふわ

頭にいい匂いのものが巻かれた

「藤ヶ谷だ...」

藤「風邪引くぞ」

「早かったね」

藤「ほら、こっちおいで」

「...ん？」

ソファの下をポンポンって叩く藤ヶ谷

座ればいいの？

「はいよ」

「んふふ～笑」

ドライヤーがかけられる

藤ヶ谷の温かい手が髪に触れる

「くすぐったい～」

藤「じっとしてよ笑」

「え～.....」

藤「眠いでしょ」

「...眠くない」

藤「北山くんは嘘つきですね～」

「...嘘つき...？」

嘘つき.....

嘘なんて...ついてないよ.....

.

藤「...おやすみ」

「ん.......」

.