嘘つき (ページ2)

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北山side

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「え？なにあの子初日から遅刻？」

「え...やばくない？」

「あ、もしかして...不良だったとか...？」

「え～、やだ～」

な、ん、て、こ、と、に！！！！！

玉「ぶはは笑」

「どうしてくれんだよ！」

玉「道に迷ってましたーで大丈夫でしょ」

「あんなに制服着た人達いるのに？？迷います？」

玉「大丈夫だって。ほら、学校まで案内してあげるから」

「え？」

玉「早く」

玉はついてこいよと、顎をくいっと動かす

「いいのか...？」

玉「なんで？」

「だって、さぼるんじゃ...」

玉「さぼるよ。でも、俺のせいでここまで来ちゃったんでしょ？笑」

なんだよ...

「玉って、いいやつだな」

玉「まぁな。」

よく、分からないけど

「そう言えば玉何年？」

玉「ん？2年」

「じゃあタメだ」

玉「え、みつって2年なの？」

「なんだよ」

玉「1年だと思ったわ」

「おい、転校生だって言ったろーよ」

玉「あ、そっか笑」

玉ってやつは、

ちょっと変わってるみたい

でも、優しくて、

ちょっぴり、天然で

玉「同じクラスじゃん」

「うそ！ほんとに？」

変な偶然で、こっちに来て初めての友達になった

.

玉「着いたよ」

「もう、ホームルーム？始まってんじゃん...」

ここ、開けるの...？

俺が躊躇してるのなんてお構い無しに

玉が教室の扉を開けた

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

『おい、玉森...と、北山』

聞きなれない名前にクラスがざわつき始めた

『玉森はまだしも...』

うっ...

玉「すみません先生。俺来る途中具合悪くなっちゃって、北山くんに助けてもらったんです。」

「...ぇ？」

『あ、そうだったのか。ありがとうな北山くん』

「え、あ...えと」

玉「俺まだ具合悪いんで、保健室行ってきます」

玉はそう残して、教室から出ていった

たま...

『自己紹介でもする？』

「え？あぁ...はい笑」

後でお礼しなきゃな

先生の声で周りを見渡すと、

皆こちらを見ていた

「北山宏光です。よろしくお願いします」

『はーい、みんな仲良くしひゃ...しましょうね』

途中噛んだ先生は、横尾渉先生

今日から、俺の担任

横「じゃあ、席は...えと、藤ヶ谷の隣」

「藤ヶ谷？」

横「藤ヶ谷～」

スっと上がった手の方を見ると、

とても綺麗な顔立ちの男の子がいた

.