第87話 ページ45
野球部エースの進藤君がバッターとして立った。
「磯貝、カントクから指令〜」
カルマ君の話を聞いた磯貝君は「マジっすか」と言いながら苦笑している。
一体何をやる気なんだろう?
「〈!!こっ…この前進守備は!!〉」
アナウンスの声通り、バッターとの距離が近い。
「明らかにバッターの集中を乱す位置で守ってるけど、さっきそっちがやった時は審判は何も言わなかった。
文句無いよね、理事長?」
…あ。なるほど。
さっきの挑発はこのために…、さすが殺せんせー。
「ご自由に。選ばれた者は守備位置位で心を乱さない」
「へーぇ。言ったね。じゃ、遠慮なく」
…え。
「〈ちっ、近い!!!前進どころかゼロ距離守備!!振れば確実にバットが当たる位置で守っています!!!〉」
その近さに進藤君も目が点になっている。
いやいや!カルマ君も磯貝君も危ないよ!!
見てるこっちの心臓がやられる!!
「気にせず打てよ、スーパーピッチャー。ピッチャーの球はジャマしないから」
理事長が骨を砕いても構わず振りなさいと進藤君に言うが、
進藤君の動揺は見ているこちらにも伝わってくる。
ピッチャーである杉野君が球を投げ、進藤君は怯えながらバットを大きく振るう。
磯貝君とカルマ君は自身の反射神経で動かずにバットをかわした。
「だめだよ、そんな遅いスイングじゃ。次はさ、殺すつもりで振ってごらん」
カルマ君の挑発に腰が引けた進藤君はミスショットをしてしまう。
彼らの猛攻プレーにより、E組に勝利がもたらされた。
勝ったことに女子が歓声を男子に送る。
私は緊張の糸が切れたようにホッと胸をなでおろした。
よ、良かった…、カルマ君たちが無事で。
「ねぇ黒羽ちゃん」
「な、何ですか、中村さん」
急に肩に腕を回された。
何と言うか、余り良い予感はしない。
「カルマにますます惚れちゃっただろ〜。ずーっとカルマ見てたもんなぁ」
「!!??」
確かに見てたけど、見てましたけど!
私はいつまでこの話題でからかわれ続けるんだろう…。
.
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ミッキー(プロフ) - あけびさん» 私もこんな子をイメージして日々書いています(*´∀｀) (2015年4月14日 20時) (
レス) id: 72061eb485 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー(プロフ) - 蓮華さん» 光栄です(*´∇｀*)ありがとうございます！ (2015年4月14日 19時) (レス) id: 72061eb485 (このIDを非表示/違反報告)
あけび(プロフ) - お話面白いです！絵うまいですね(*^^*)こんな子をイメージして読んでいたので、作者さんの描写の上手さを感じました。尊敬します！頑張ってください (2015年4月12日 0時) (レス) id: 42d555bd8d (このIDを非表示/違反報告)
蓮華 - イメージぴったりで、ビックリしました♪羨ましい限りです (2015年3月20日 20時) (レス) id: 14f33ca9b8 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー(プロフ) - 蓮華さん» 皆様のイメージが崩れないか心配でしたが、そう言って頂くととてもありがたいです(ノ´∀｀*) (2015年3月20日 20時) (レス) id: 72061eb485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミッキー
| 作成日時：2014年1月16日 23時
