【暗殺教室】 頑張り少女の奮闘記*2nd*

第91話 ページ49

遊園地。
幼い頃に家族で来た時は、
何もかもが大きく見えてキラキラして見えた。


…なのに、



「あははは！やっぱりAの反応は面白いね！」


「…笑えない！全然笑えないよ！」




カルマ君は絶叫系は苦手ではない。
でも、この遊園地の絶叫系を端から端まで乗ると宣言したカルマ君に付き合わされた。


それどころか、お化け屋敷まで…。


ホラー映画観賞は嫌いじゃないけど、お化け屋敷は別!!





「さ、叫び過ぎて喉からから…」


「じゃあ何か買ってくるよ。あ、知らない人について行ったらダメだからね」


「分かってるよ」




まったく、人を子供扱いして。
心配性だな、カルマ君は。




「(今思い返せば、デートと称して遊んだこと何回もあったな…)」



友達と恋人の違いって何だろう。

考えても答えは出ない。

カルマ君との友達関係に不満なんて1つもない。
今のままで十分ってくらい満足している。

ただ好きなだけ。

カルマ君が私のこと好きかは分からないけど、嫌われてはいないだろうし、それだけで十分。



ピタッ



「ひゃ…！」


「ははっ、ビックリした？」




冷たい飲み物を頬に押し当てられた。

考え事をしていたせいで、余計に驚いてしまった。
まったく、油断も隙もない！

冷たいジュースを受け取り、一応お礼は言っておく。




「A、次は何乗る？」


「うーん、出来れば心臓に負担がかからないやつで」


「…高齢者？」


「カルマ君、何言ってるの。私、14歳だよ？」


「ぷっ、知ってるって」




なぜか腹をかかえて笑うカルマ君。
相変わらず彼の笑いのツボは謎だ。
何がそんなにおかしいのか。




「じゃあさ、メリーゴーランドとかは？」


「え、いいけど…カルマ君が乗るの？(想像がつかない…)」


「…俺は見る専で」


「…だろうね」




カルマ君がメリーゴーランドに乗ったら写真に収めておきたいほどレアなものだと思う。

…ちょっとだけ残念。




「乗ってる時ちゃんとカルマ君に手振るね」


「ん。それなら待ってる間も退屈しないや」









.

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