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「別にそうなったらそうなったで」



「…お前、ほんといい加減にしろ」



正直、どうして三ツ谷くんがここまで私に干渉するのか、
私にはわからなかった


付き合っていた高校の時でさえ、こんな風に三ツ谷くんが私に踏み込んでくることなんてなかったのになぜ今になって。彼女がいる今になって、説教みたいなことをしてくるんだろう




「彼女さん、嫌がるよ」

「それは俺たちの問題、 Aに関係ない」






その言葉が三ツ谷くんにしては、酷く幼稚だと思った

それでも確かに言われてしまえば2人の問題で、私が首を突っ込んで三ツ谷くんに彼女さんのこと分かってないよとか言うのも違う気がして、何も言えずに口を噤む







「俺、もう高二の今くらいにブランド作るって決めてて、三年になる頃にはそのために準備も始めてた」





と、急に突拍子もないことを話し始めた三ツ谷くんにうん?ととりあえず話を繋げる



「俺のブランドで、一番最初に作った服はAにプレゼントしようと思ってた。Aに似合う服を作るためにブランド作った、Aのことしか考えてなかった」





「だから、大切に思ってたAに傷ついて欲しくない」















そんな話。私はどんな顔をして聞くのが正解なんだろう。

私が自分のことで手一杯で、勝手に不安になって勝手に三ツ谷くんのこと遠ざけていた間、三ツ谷くんは私のことを第一に考えていてくれたのに



そんなこと言われたら、どこかでまた期待してしまう
三ツ谷くんが思う"大切"が、必ずしも恋愛感情とは限らないのに




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作者名:Anju | 作成日時:2022年8月13日 17時

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