数え切れぬ夢たち (ページ4)

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『えっ…と…』

｢ちょ、え！？ジャニーズって

あのジャニーズ…！？！？｣

｢はい。｣

｢ちょっとA怪しすぎるよ

行こ行こ｣

そう言ってのいるは私の手を取る

確かに変な点がいくつかある。

1つは、何故男性しかいないあの事務所に

私がスカウトされているのか。

もう1つは、何故私の存在を知っているのか。

『あの…えっと…ごめんなさい！』

｢今すぐに答えを出さなくていいんです！

少しだけでも考えてみて貰えませんか？

ジャニー社長の願いなんです｣

『ジャニーさんの…願い？』

何故かその言葉に反応してしまった。

あの有名なジャニーさんが

私のことを知っていて

…事務所に私を求めている

一体どうして…？

そんなことを考えていると

手に名刺を握らされた。

優しく暖かい手でその人は

私の手をぎゅっと握った。

｢連絡、待っていますね｣

そう呟いて去っていった。

｢A、アイドルになりたいんだっけ？｣

『いや…小さい時は考えた時あったけど…

私、芸能界はあんまり好きじゃないって言うか…』

そんな話をしながら

手の中にある少しクシャクシャになった

名刺を眺める。

ジャニーズ事務所が…

一体なぜ私を…？