【男主】その男、個性:絶頂！！【ヒロアカ】 (ページ9)

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瓦礫の中に武器になるようなものはないかと、足で石を退けながら探す。

「お、」

瓦礫になる前にビルの柱の役割をしていただろう、1メートルほどの鉄の棒を見つける。若干コンクリートがくっついているが問題ない。

前方のロボットに視線を注ぎ、砲丸投げ、いわゆる投てきのように構えると、ぐっと力を込めて勢いよく投げた。

その瞬間、ドンッという爆音が響いたと思うと、目の前のロボットの頭部に命中する。

ビンゴ！なんて思ってる暇もなく、ダメージが少なかったのか一目散にこちらへ向かってきた。

「やべえ」

久々にこんな耐久力のあるやつの相手するかも、と身体にぞくぞくとした心地よい感覚が走る。

思わず舌なめずりをすると、こちらに向かってくる敵に石を構えた。

そして一気に近づき、先ほど投げた棒に向かってハンマーのように石を勢いよく振り下ろす。

1メートルほどある棒がロボットの体に侵食する。

焦げ臭いような嫌な煙幕が上がると、力なくその場に倒れ込んだ。

「へ、あは……」

一方的な暴力、何て楽しいんだろう。

口を抑えて笑みが溢れてたまらないというような表情をすると、視界が真っ白になった。

はっと我に帰り心の中で5カウントしながら、急いで他の対象を探す。

先程と似た形のロボットを見つけて、すぐさま駆け寄る。

周りに人間も居るようだったが気にせずロボットに抱きついた。

「……ゼロ」

＼Kabooooom!!/

俺の呟きと同時に地面を揺らすような爆音と爆風が起きる。

瞬きが終わった頃には辺り一面、灰。

抱きついていたロボットの灰が学ランにこびりついていて気持ちが悪い。

「きったねー」

軽く咳をしながら学ランを払う。

ったく、どうせなら綺麗に燃え尽きてくれよ。

ため息をつくと再びロボットを探した。

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